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ジョーブの部屋


[239] 日々
詩人:ジョーブ [投票][編集]

おばあちゃんの口元の呼吸から酸素が入る

息は大きくて体が動く

日の光はない夜に酸素呼吸器の音が静かに聞こえる

そう.静かなんだ

綿棒を浸し口の乾きをとると

呼吸は少し楽になったみたいで.夜が心地良くなる気分

僕の広くなった肺から酸素が出たあとに

ほっとした顔になった

叔母も横に寝ないで居る。おばあちゃんの傍にもう何日目だろう

今日来た僕とは違い三時間しか寝ていないけれど

その叔母の顔はとても力強い。自分の母の肩を叩くと.「大丈夫母さん」と.夜の部屋に見えない明るい光りが入る

おばあちゃん。今日.僕も。来ていることをわからなくても.僕も居るからね

そんな声には出せない思いが胸から湧いて出た。そして深夜の椅子にいる僕

おばあちゃんの体の体温が上がりやすいため.体温計を無心にとる

37.2

おばあちゃんの体は痩せているため脇に体温計はさめないから.お腹で知る温度だ

冷蔵庫からアイスパックをとりくるくるタオルに巻き

頭の下へ.おでこは異常に熱いため冷えぴたを優しく貼る

気持ちよさそうなおばあちゃんの寝息につられ.ゆるくなるなる心

酸素濃度と血圧は波があり.夜の空気をふっと斬るけれど

まだ.大丈夫そうだ

おばあちゃんの呼吸が僕の心の中心をとる夜になる。叔母もそうだと思う

おばあちゃん。足がむくんでいるけれど.叔母から教えてもらったよ

足の血流を良くするために外から内にマッサージ

今気持ち良さそうに寝ているね

2012/08/18 (Sat)

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