詩人:ジョーブ | [投票][編集] |
おばあちゃんの口元の呼吸から酸素が入る
息は大きくて体が動く
日の光はない夜に酸素呼吸器の音が静かに聞こえる
そう.静かなんだ
綿棒を浸し口の乾きをとると
呼吸は少し楽になったみたいで.夜が心地良くなる気分
僕の広くなった肺から酸素が出たあとに
ほっとした顔になった
叔母も横に寝ないで居る。おばあちゃんの傍にもう何日目だろう
今日来た僕とは違い三時間しか寝ていないけれど
その叔母の顔はとても力強い。自分の母の肩を叩くと.「大丈夫母さん」と.夜の部屋に見えない明るい光りが入る
おばあちゃん。今日.僕も。来ていることをわからなくても.僕も居るからね
そんな声には出せない思いが胸から湧いて出た。そして深夜の椅子にいる僕
おばあちゃんの体の体温が上がりやすいため.体温計を無心にとる
37.2
おばあちゃんの体は痩せているため脇に体温計はさめないから.お腹で知る温度だ
冷蔵庫からアイスパックをとりくるくるタオルに巻き
頭の下へ.おでこは異常に熱いため冷えぴたを優しく貼る
気持ちよさそうなおばあちゃんの寝息につられ.ゆるくなるなる心
酸素濃度と血圧は波があり.夜の空気をふっと斬るけれど
まだ.大丈夫そうだ
おばあちゃんの呼吸が僕の心の中心をとる夜になる。叔母もそうだと思う
おばあちゃん。足がむくんでいるけれど.叔母から教えてもらったよ
足の血流を良くするために外から内にマッサージ
今気持ち良さそうに寝ているね