ピーマンは泣きながら
大事に育ててくれた
おじいさん
おばあさんに
別れをいいました

雨の日も
風の日も
僕を守ってくれて
お水も欠かさず
虫もとってくれて
本当にありがとう!
いままでありがとう!


いいんだよピーマン
お前が誰かに
おいしく食べて貰えれば
私たちは幸せなんだから

ピーマンは
お弁当の具になりました

うわ無理
ピーマン嫌い!


私はピーマンをお箸でよけました


ピーマンは悲しみました
せっかくおじいさんおばさあんが
大事に育ててくれたのに
食べられずに棄てられてしまう
ごめんなさい
ごめんなさい…


その夜
私の夢の中
ピーマンが出てきました
ピーマンは語りました
おじいさんおばあさんの苦労と思い出
そして野菜たちの気持ち
私は理解しました
そしてピーマンに謝りました
ごめんなさい
ごめんなさい…


ピーマンは嫌いだけど
頑張って食べるよ
野菜達のためにも
育ててくれた人のためにも

ひよこはさぞかわいい

女の子達はかわいいかわいいと
ひよこをよしよしする

私はさめた目でそれをみる

何しろこのひよこ
人の手によって
たいそう肥える体を持たされていて
数週間後には
まるまると太った鶏になったそうな

女の子達は怖い怖いと
鶏さんを避けた
私はさみしい目でそれをみる

鶏さんは人間の食べ物として
生まれたので
人間の手によって
生き物から食べ物になります

鶏さんを殺さなきゃ
殺し方は語らないけど
最後まで足掻き
鶏さんはいつのまにか

食べ物になったそうな


鶏さん
だけどあなたをかわいそうだとは
思わない
そう思うことって
あなたに失礼だから



いただきます

人に裏切られたからって
もう人を信じれないって
やさぐれてる奴なんか
嫌いだ


じゃああなたのこと
信じようとしたあたしは
あなたに信じてもらえないってことじゃない


ねえ??
あなたも裏切ったじゃない
この私を



自分が誰かを傷つけたら
あなた知らん顔
自分が誰かに傷つけられたら
キィキィ騒ぐ被害者妄想


あなたのそういう所
嫌いよ

はい
拗ねるのはここまで

君が帰ってきたんだもん
怒ったふりしても
ニヤつく顔は我慢できない

私がいなくても
あなたは笑える


私はあなたがいないと
どうしようもないというのに



私はあなたが必要なのに

あなたは…




ああ
悲しい

寂しい


誰か



必要としてくれないか


私を

都合のいい時だけ
呼び寄せるなら
自分の吸った
煙草の火くらい
消して行ってよ
二人でいても
不安だった
二人でいても
孤独だった
ならばいっそのこと
別れればいいものの
何をそんなに
こだわった??
心と頭
いつも葛藤
そして勝つのは
たいてい心
あなたの吸い殻
灰皿に残った
あなたの顔に
その灰皿を
投げ付けたい程
憎いのに
愛しくて
たまらなかった

ピピッ　ピピッ
【充電してください】


あ
やべえ
電池しぬ

充電機がない
ない
ない
あった
コンセントがない
ない
あぁ
もうだめだぁ〜
さよ〜なら〜




私も携帯になりたい
都合が悪くなったら充電切れて

疲れたら充電して

あぁ〜

でも電力は何を代替すればよいのかわからない

何故私はこんなにも
愛を欲しがる?


それは両親のせいか?
中途半端な愛情を注ぎ

私を狭間において
中途半端な孤独を味合わせて

攻めることもできず
悲しむこともできず

私は掌に篭るしかなかった

この掌だけが
涙を流さない泣き顔の
逃げ場所だった


やがてあなたと出会い

あなたは私を求めた
それは心なのか
体か
名ばかりか
関係なのかは
わからなかったが

私は寂しかったから
縋り付いた


その繰り返し
繰り返し……



なんとむなしいことかな
なんとむなしい人生かな

それでも私はあなたにすがる

わかっている
わかっている

恋愛に溺れて
もう私は
あなたなしじゃ生きていけない

幽霊なんてわかってる


いないんだってこと
わかってる



だけど


居てほしいって思う



そしたら

もし居たら



あぁ
死んだら終わりじゃないんだなぁって
安心するから


死んだら無じゃないんだって

死後の世界はあるんだって

魂は存在するんだって


解るから



もし私が死んでも
幽霊としてあなたに
会いにいくこと
約束することが出来るから

お前の気持ち?
知ったことか
お前の立場?
俺には関係ない
じゃあもういいよ
いいから早くモルツを持ってこいや
つまらん店やなぁ




笑わせないでどいつもこいつも
ブタが
暇人どもが
客だからって偉そうにしやがって
会社で地位が低いからって
こんなバイトのハタチの女子大生に当たるなよちっちぇなぁ
そんなに酒が飲みたいかクズ


私はニコニコしながら
こころのなか
とんでもない言葉でクソ野郎どもを罵っている


よかった〜
嘘がつけて
愛想笑いができて
心の声がだだもれだったら
きっと私はクビだわ