詩人:EASY | [投票][編集] |
目で何が
見えますか?
空は目で
見えますか?
星は目で
見えますか?
色ならば
見えますか?
形なら
見えますか?
見たままが
見えますか?
誰も皆
見えますか?
丸ならば
丸ですか?
赤ならば
赤ですか?
それがもし
丸ならば
どの目にも
丸ですか?
誰も皆
それを見て
見えるのは
丸ですか?
つじつまは
合いますか?
打ち合わせはありますか?
画質はとてもいいですか?
識別は出来ますか?
認識のスピードは
コンピューター並ですか?
赤いものが赤いのは
当たり前の事ですか?
それがそうであるならば
それはそう見えますか?
それがそう見えるのは
それをそう見てるから?
どちらが道理に合いますか?
何が目で見えますか?
丸い物は丸ですか?
誰の目にも
丸ですか?
解析結果が丸ですか?
目で何が?
見えますか?
鏡なら
見えますか?
目で人は
見えますか?
愛する人は
見えますか?
どんな風に見えますか?
誰が見ても丸ですか?
打ち合わせはしませんか?
世界は固有の物ですか?
世界は目で見えますか?
目で空は
見えますか?
どんな風に見えますか?
視力は関係ありますか?
広い空を見る為に
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余計なものを全部なくしたら
何も無くなっちゃったんだ
残ったのは神様だけ
でも
神様も一人だと退屈だから
神様じゃない存在に成り変わって宇宙を創設したんだ
そう
神様は泣いたり笑ったり
怒ってみたりしたかった
でも何故?
神様は他の者に成り変わってまで
そうしたのかというと
みんな神様みたいに完璧だったら
余計なものを全部なくしてしまい
また何も無くなっちゃうからなんだ
たまに悟って
神様に戻っちゃう人もいるけれど
大抵の人は未熟なままで
ちゃんと感情を満喫してるんだ
時々恋したり
愛をみつけたりして
スポーツもするし
戦争とかもするけれど
それはみんな
ちゃんと愛とか感動に
繋がっているんだ
それは絶対さ
だって神様は
一人ぼっちになっちゃった後に
それを思い付き
宇宙を創設したんだから
その順序だけは
明白な事なんだ
それは例えば
映画鑑賞とか
音楽鑑賞みたいなもの
コメディーや戦争もの
アクションにラブストーリー
ロックやバラード
レゲエにラップ
たまにトランスして
神様に成りかけるけど
色んなジャンルがある
それらはみんな
各々に味がある
映画を見て流した涙は
主人公が死んだからだけど
この感動は
感情のおかげで
戦争のせいじゃない
神様は
その事に気付いて
余計なものを全部なくしてしまう自分に
退屈してしまうんだ
人の欲望もまた美しい
泥の中から花は咲くからだ
神様は知ったのさ
だから神様は
神様じゃない存在に成り変わり
それを体験してるんだ
そしてこう思う
余計なものなど何もない
全てが素晴らしいと
黒い紙に白い字は書けるけど
白い紙には黒い字が書けると
全てが余計である事と
全てが必要である事が
同じ意味である事を
たまに悟る人もいるけれど
それはそれ
だって元々
みんな神様なんだから
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馬鹿も天才も
笑いのツボにはまってる
大統領もホームレスも
別れに泣いている
努力家も快楽主義者も
ドキドキしてる恋をする
才能があろうがなかろうが
好きな事は楽しめる
敵でも味方でも
沈む夕日を詩にする
僕は歩ける
世界中の何処へでも
人種 民族 馬鹿 天才
犯罪者に大統領
宇宙人に微生物
広い空を見上げれば
その眺めが答えてくれる
馬鹿も天才も
大爆笑は気持ちいい
僕は今
王様と奴隷と
人格者と犯罪者
豊かさと貧しさと
悲しみと喜びを
同じ車に乗せながら
地球ツアーを回ってる
ガイドは誰もしていない
それは空がしてくれる
馬鹿と天才と
善人と悪人が
ドーナツを食べながら
それが甘くて美味しいと
空を眺めて思うのさ
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叶わなくても
願うことはできる
それがそう
祈りというものです
そして祈りとは
意味ではなくて
美しさに属するもので
それは
涙によく似ている
でもそれは
涙の美しさと
生きる事の
美しさと素晴らしさを
意味してるとなら言えるでしょう
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神に望むことが
私の本質であると
有神論者は明記する
神に望まないことが
自由の本質であると
無神論者は提起する
神も望むものが
自由の本質であると
存在者は行使する
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人生の約3分1は寝ている
人生が80年なら
25年以上は寝てる
すると
実働が55年と言う訳だ
個人が知ってる事は
せいぜい高々55年
でもその
せいぜい高々55年が
その個人のすべてなのだ
だが
この話しには続きがあり
むしろそこからが
入り口だ
せいぜい高々55年が
自分のすべてであるのなら
永い歴史の大半は
自分のすべてではないもので構成されている
これは
不老不死や
命の話しではなく
生死を超えた話しで
生きるではなく
存在と表現されるもの
つまり
せいぜい高々55年の実働で
80年生きている
空白の25年は
死ではなく睡眠で
存在はしている
人の大半はきっと
その様に思う
純粋な子供が
こんな風に聞いてきた
「ずっと寝てるのと、死んでるのとではどう違うの?」
実はそれについては
大人にも分からない
それについては
大人も子供の様なもので
疑問さえ抱かないという意味では
より
無知であるともさえ言える
仮に
ずっと寝ていたとしよう
あなたはずっと存在していて
あなたはずっと
55年以外の永い間ずっと
あなたは寝ていたのだ
そして高々55年という一部を
永い歴史に刻んだ
宇宙の永い歴史の大半は
あなた以外のもので構成されたが
永い歴史の大半に
あなたは存在していたのだ
言い方を代えれば
寝ていただけだ
子供が
こう聞くかも知れない
「生まれる前と、起きる前とではどう違うの?」
別にこれは
大袈裟な話しじゃない
殆んど毎日人は寝る
それは日常的な事だ
覚めるのは夢からで
寝てる間に見るものが
夢である
それは存在しているが
存在そのものを見失いかけるのだ
夢の中では
大半は鈍感である
それが夢とは気付けない
例えば
そのすべてが
せいぜい高々55年だなんて
思ったりもする訳だ
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僕には尊厳がある
だから僕は涙を流す
それは光りが
何処にでも射す事と
同じ意味で
それは
尊厳とも言われるべき
平等なものだ
僕達はもし
愛する者達との別れが来たら
その美しい涙を流す
僕達はもし
戦争で愛する者達を失ったら
その美しい涙を流す
暗闇の中に射す
光りはとても美しく
それはたとえ
荒廃した街の中でも
飢えに苦しむ人々の中でも
何ひとつ変わらずに
むしろそれを引き立てる
その美しさの正体は
僕達の持つ尊厳だ
その美しさは
けして汚される事がない
どんな方法でも
失われる事がない
奴隷が歌ったメロディーに僕は心を奪われて
戦場に射す光りの帯は
爆弾には奪えない
僕には尊厳がある
だから僕は涙を流す
その美しさに
圧倒された僕は
涙の意味を変え
新しい感情を手に入れた