詩人:EASY | [投票][編集] |
下町の神社のおみくじは
その大半が凶であり
下町の駄菓子屋のクジ引きは
多分全部ハズレだ
そんな下町に住む人達は
愚痴は多いがよく笑う
そんな下町の路地は
猫にはとても心地よく
魚屋の親父がわざわざそこに
店を構えたのも頷ける
今日も魚は盗まれた
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なんにも保証されてないから
騙されることはない
なんにも保証されてないから
裏切られることもない
でも
僕達が間違えちゃいけないのは
なんにも保証されてなくても
人を愛することはあり
なんにも保証されてなくても
信頼することがあることだ
きっと
なんにも保証されてないから
僕等は馬鹿正直に
守ってしまうものがある
政治 経済 社会の仕組み
そんな
強いられた秩序より
僕等はずっと昔から
強いられることのない
秩序の中で生きている
僕達しか僕達を
信頼してやれないさ
信頼の為の
保証なんかいらないさ
強いられることのない
秩序の中では
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大丈夫だよ
僕は喉が渇いてるって
そう信じてるんだ
だからそんなに水を飲んでいるのか?
そんな事してたら
腹壊すぞお前
喉が渇くのは
信じる事じゃないよ
知ってる事だ
というよりも
それより先に
感じてる事じゃないか
そんなに水が好きなら
自分と水をもっと知るべきさ
水だって
あの草木に降り注ぎ
綺麗な花を咲かせるならば
そうしたい時もある
あの川を潤して
田畑に水を送れるならば
そうしたい時もある
そんなに水が好きならば
水をもっと知らなくちゃ
愛する水は愛せない
水をもっと知らなくちゃ
その為に自分に
何が出来るか分からない
それがもし出来たなら
それは素晴らしい事じゃないか
たとえそれが小さな事でも
それは大きな事になる
愛に順位がない様に
真実にはひとつだけ
定義がある
真実は
信じている事じゃない
真実は
知っている事なんだ
それより先に
感じている事なんだ
それは絶対嘘じゃない
それはきっと何よりも
強くてずっとなくならない
僕等に順位がない様に
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誰かはそれを学びと呼んだ
誰かはそれをゲームと呼んだ
誰かはそれを自然と呼んだ
誰かはそれを無意味と呼んだ
誰かはそれを考えず
誰かはそれを考え過ぎた
人はそれに不自由だ
それを知らずに抱えた様に
空を眺めて思うまま
俺はそれを自由と呼んだ
それを決めたのはこの俺だ
生まれてそれをやりに来た
それが唯一俺の使命
俺はそれを自由と呼んだ
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言ってみれば
人間なんか
みんなそうさ
それだけ
嬉しかったら笑顔で
怒ったらムカつく
悲しくて切ない
切なくて淋しい
面白くて大笑い
恋をしてドキドキ
いつかみんな死ぬけど
今はきっと生きてる
言ってみれば
人間なんか
みんなそうさ
それだけ
それだけでいいんだ
それだけで立派だ
それだけのことでも
それがきっと幸せ
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工場の機械は
今日もまた笑ってる
鉄の固まりを口にくわえ
暫しの間笑いを耐える
まぁ仕事中だから
俺と一緒に笑いを耐える
次の鉄の固まりを
くわえ直す時
俺が足でペダルを踏んだその瞬間
耐えた笑いを吹き出した
口を緩ませブシュ〜ッと笑う
張りつめた糸がほどけたように
ほらそこに
妖精達も顔を出す
外では桜が咲いていた
暫しの間の休憩さ
さぁ
そろそろ
次の鉄の固まりを口にくわえ
暫しの間笑いを耐えよう
まぁ仕事中だから
妖精達も隠れたよ
外の桜は咲いたまま
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誰も助けてくれないから
自分の力で生きて行く
誰も助けてくれないなら
自分の力で誰かを助けて生きて行く
誰も助けてくれなくても
自分が誰かを助けることは許される
それゆえに
それは
とても良かったことだ
ここで頼りになるものは
自分一人の力だけだって
神様はそう言って
僕達を送り出す
でもそれは
身構えることではなくて
強くなることでもなくて
ただそれは
僕には関係ないことで
それゆえに
それは
とても良いことだ
ねぇ神様
僕には分かったよ
自分の力で生きてく意味が
神様は
僕達にこう言った
ここから先は
誰も助けてはくれない
自分一人の力が頼りになると
それはすごく遠回しに
僕達の自由と
僕達の幸せを
教えてくれていたんだ
誰も助けてくれないその場所で
誰かを助けられる僕達の自由を
その場所で
誰かに助けられる僕達の幸せを
遠回しに教えてくれたんだ
それゆえに
ここから先は
自分の力だけが頼りだと
それだけを教えてくれたんだ