詩人:樂水楼 | [投票][編集] |
あのプラットホームの 情景を思い出す度に瞼に写る君の姿・・・
長い髪を風に揺らしながら優しい微笑みで何時も迎えてくれたね・・・
そうあの列車を境に僕達は、別々の道を歩き始めたんだね・・・
但、一つ悔やまれる事は、あの時、僕に少しだけの勇気が有ったらと云う事・・・
夢見草の舞い散る季節
遠い街で風の便りに聞いた貴方の噂・・・
その事を聞く度、僕の心に過去の追憶と寂寥の想いが込み上げる・・・
そう
今あの時の哀愁を物語るのは、引き出しの中に仕舞われた一枚の古びた切符と
時折、聞こえる列車の汽笛だけ・・・