詩人:詩奈 | [投票][編集] |
視線の先
海と空が重なって
今いる場所は霞んだ
確かにあった笑顔は
思い出と呼ばれることすら拒否したから
欠けてしまった綺麗な巻き貝と共に
果てない海へと
消えっていった
届く距離なのに
手をのばせば波にのまれ
失う辛さを心で知った
夕陽に染まった
目の前の世界
切なくて
ポタリ落ちた欠片は
誰のせいでもない
握り締めた願い事
気付けばそれは砂になり
夏の終わりの風は
ゆっくりと
それをばらまいた
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懐かしく思い出す日は
今とは違う
もう届かぬ日
笑ってた
未来に照らされて
流れた時と共に知った事は
どんなに動いても
どうにもできない
自分のあまりの無力さ
振り返っては
もう戻れない
そう呟いて
曖昧な境目確実にした
涙を耐えることも
耐えずに涙することも
辛くて
自分押さえては
世間の常識にはまって
被害者面で歩いた
目指してた夢
輝くことを忘れた日から
苦になった
笑えの命令でしか笑えない自分が
悲しかった
変えるなら今で
変えるのは僕
過去に恥じない自分で在ろうと
今ここで誓った
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さみしくて泣いて
気付きました
僕はヒトリボッチだって
結局やるのは僕で
僕だけが
変えられて
止められて
創れて
消せる
結局僕は一人なんだ
それでも僕には
時々寄り添える、
誰かの肩が必要で
時々笑顔で大丈夫だと言ってくれる、
誰かの声が必要で
だから僕泣くんです
助けての意味で
きっと誰より弱いのは僕で
強がって強がって
それでも被害者ぶって
誰よりずるいんです
誰かを信じるなんて
こわくて
それでも
僕の事は信じてほしい
自信になるから
大嫌いな僕が
少し好きになれる気がするから
だからまずは
僕が僕を
信じてあげるんです
ヒトリボッチの僕を
ほんの少しだけ
好きになってみるんです
きっと簡単なこと
そしたらいつか
ヒトリボッチの僕は
少し強くなって
誰かを信じているでしょう
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周りに流されて
時間に追われて
わからなくなっても
それも 僕
そんな僕も 僕
背伸びして
大きく見せたって
長くは続かない
だから僕は
僕らしく
僕なりの歩き方で
僕の道
進んでいくよ
この先にあるのは
僕らしい「僕」
僕になるために
必要なのは何だろうね
傷付くのをこわがらず頑張る勇気
相手の事だけを想って動ける優しさ
一つ一つ僕は僕にプラスして
誰とも違うって
叫んでやろう
そしたらいつか話してみようよ
僕らしい僕と
君らしい君で
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先の見えない未来を覗いては
違う、違うと
首を振る
変えられることのない過去を思い返しては
間違いだったんだと
捨ててしまう
いつの間にかそんな生活が
昔批判した誰かと同じになっていたなんて
気付きもしないんだ
背が高くなって見えたのは上の世界で
小さな頃見た世界なんて
見たことすら忘れていた
足元は見えてなくて
もしも一度座って休んでいたら
何か変わっていたのかもしれない
それは今更の後悔
嘘が必要になったのは
いつからだったかな
素直な気持ちを言えなくなったのは
何でかな
きっと
どこかで
僕等は「大人」の意味を
間違えてる
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自動販売機で
ジュースを選ぶような
たいしたことない決断で
でも120円の価値は
意外にも重く被さった
蹴飛ばした空き缶の行方を追うことが
意味を見い出すことに繋がる気がして
霞んだ景色の真ん中に
そっと入り込む
いつか書いた現実と夢の境界線は
限界を定めていた
諦めることに慣れ
コーヒーを飲んでは夢から醒めた
それが大人だと思ってた
妙に光った三枚の小銭が
僕の価値を言った
それを強く握り締め
真剣に迷おうと思った
悩もうと思った
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今日から始まる新しい日
手放した後ろ姿は
今に繋げた僕の笑顔
どれだけの不幸に泣いて
今を生きてるんだろう
どれだけのありがとうを抱えて
今日を迎えたんだろう
大人になれず泣いた夜
子供に戻れず懐かしむ夜
どんな僕も僕に詰まっていて
それが僕自身
誰でもない
一番知ってるよ
強くないこと
だから温もり求めてること
こわいから
まだ少し震えてること
だけど今
感じた音の中
感じた熱の中
支えられて
ここに立ってるんだね
きっと持ってる可能性の虹を
辛い苦しい涙の
懸け橋にしたら
今ある僕で
精一杯生きてみよう
落ち込んで立ち直って
少しずつ誇れる僕を
つくっていこう
きっと明日
胸はって歩いていますように
笑っていますように
今日の日までに
出会えた人に
ありがとうを込めて
ここに祈ります
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微笑む陽射し
少し遠いけれど今日は久しぶりに歩こう
同じ景色が
なんだか違って見える
空き地のじゃれ合う子猫と目があって
なんだかじゃました気分
飛び回るチョウが綺麗で
なぜチョウは羽を持ったのか
なんて悩んでみる
変わってく街に苛立ちながら
変わってないものは意外と見えてなくて
視野の狭さを悔やむけど
それより喜びが視界を彩る
夢見た昨日
捨てた今日
明日取り戻そう
まだ遅くなんてないから
笑顔の君に
笑顔の僕で
出会いたいから
全ての景色に感謝して
沈まない夕陽を呼んでみたよ
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こんなに晴れた日だから
陽の光に反射した海をバックに
知らない町へ行きたくなったよ
見たことない場所に行けば
自分自身も新しくなれる気がして
いつも乗る電車の終点まで
そこからまた先へ
どんな場所が待ってるの
期待でいっぱいの僕は
きっと今
海より陽に当たってる
知らない町
知らない人
そこで一番僕にとって大きかったもの
知らない僕
新しい僕
知らない町で別れを告げたの
今までの僕に
今踏み出した一歩からまた始めよう
振り返ると足跡は
海に消され
夕方の風が吹いた
そこで見付けた貝殻を
僕は
宝物にしたんだ
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暗闇に閉じこもって
ぼんやり
誰にだってこんな時間は必要で
考えて考えて
自分を感じる時間は
きっと明日につながると思う
無理矢理飛び出したら思っていたより
地球が大きくておびえたけど
そんなの大きく見えるだけで
結局みんなだって暗闇にいたんだ
だからさ
意外と本当は小さいんだよね
世の中って
そう思ったらね
なんだか
明日はここも
暗闇じゃない気がするんだよ
頑張らなくても
光がある気がするんだよ
だってホラ
明日も朝がくるじゃない
夜が終わるじゃない
だから
大丈夫
大丈夫