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詩奈の部屋  〜 新着順表示 〜


[45] 常に不足
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足りない


足りない





足りない

あっても


足りない

増えても



足りない

足りない

もっと

もっと



手にすればまた…



足りない

足りない

今よりももっと

もっと

止まらない



したい

欲しい

何時も人を覆う

手にしては

忘れる


昨日欲しかったのは何だった?


さっき欲しかったのは何だった?


2005/04/07 (Thu)

[44] 届け
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苦しくて辛くて

共に泣いたのは

励ましてくれたのは



どこに行くにも

一緒に来てくれて

笑ってたのは




嗚呼どれも 偽物?




何てことなく時の流れに

身を任せて


希にこぼれ落ちる想いが

確かに伝わるのは何処?

本物は何処?


その固まりは

嘘の集合体?




わからなくて


見付からなくて


押し殺して泣くこの声よ


届け

何処かのまだ出会ってないあなたに


2005/04/07 (Thu)

[43] 在ること
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どうか

どうか

ゆっくりでいい

何度でもいい


目を閉じて思い出してほしい

ここに在る

意味なんか知らなくたっていい

なくたっていい


知るときに知るし

あるときにある

そんなものだよ



だけどここに在るってこと

確かにあるってこと


掴めないし

感じられないかもしれない


でも在るから

必ず在るから


どうか

どうか


思い出してほしい



どうか

どうか


失わないでほしい





どうか



どうか




2005/04/07 (Thu)

[41] 小さな人間
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歩き続けたこの道で

このくらいでいいだろう

そう言って妥協したこと


疲れたら

もう自分は頑張ったと諦めたこと


面倒なことは

知らないふりをして逃げてきたこと


友達だからと理屈にならない理屈で

話を合わせ

自分を押さえ付けたこと




そんなことが

いくつあっただろう


気づくと後ろにあるのはガラクタばかり

なのにほめてもらえないと

世間に愚痴ばかりこぼしたね




くだらない


つまらない


そう言っていたら



誰よりも


くだらなく


つまらない



小さな人間になったよ


2005/04/07 (Thu)

[40] 機械化!?
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騒がしいね

いや
でも楽しそうじゃない



だって皆同じ顔に

同じ声

同じ服に

同じ髪型



そうか

みんなで固まれば
楽しんだ!?

楽しい気がすんだ!?


そうだね
違うことをすれば
一気に攻撃されちゃうもんね




もし固まってないと言っても

もし違うつもりだと言っても

どうも同じに見えるんだよ


何もかも



携帯の絵文字みたいに
決まった表情


笑った顔

怒った顔

泣いた顔

困った顔



選択できるのはそれだけ?



もしかして

人々までも機械化されてんのかな?




2005/04/07 (Thu)

[39] 結局
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尽きることなく
残酷になるばかり

ただ人は
あれこれと勝手に理由付ける

世間が

若者が

大人が



何時も原因は他人にあり

自分はただ無表情で知らん顔


咲き誇る花や

青々と茂る草木も

排気ガス塗れの空気

車とバイクの騒音

何かに急ぐ自転車


こんな中で
迷うこともできなくなった人々には

然も当たり前のように過ぎ行く一日の
風景の一部にしかすぎない



その事実を知っても

嘆いても


結局何もできないんだろう?



結局何もしないんだろう?


2005/04/07 (Thu)

[37] 朝の始まり
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眠る


眠る




花の色

個々の家

少し湿った風と

土の匂い

遠くの何かの音だけが

今を支配する



ちょうど青にほんの少し黒を入れて

水をいっぱいふくんだ筆で

画用紙を染めた空


ぼんやり浮き上がったのは

黄色のクレヨンで描いた半月



そろそろ交代の時間だ

待ち遠しく反対を眺める



徐々に全ての色が変わり

少しづつ全てが音を持ち

段々と明るくなる風景を

月と新聞配達のバイクだけは

知ってる




あぁもうすぐ

ホラ雀も


あぁもうすぐ

朝の始まり





2005/04/04 (Mon)

[36] 探し物
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落ちては 消えて

落ちては 消えて


ひらひら舞う弁は

この時に身を委ねて

ゆらゆら流る




風を染めた木々

道を標す陽の光

どこまでも続く青い海


何もかもを味方にして夢と言えたら

今も僕を掴んで離さない探し物が何なのか

きっとわかるのに


2005/04/04 (Mon)

[35] よるかぜ
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夜風に深呼吸して



窓から出した顔に

耳にあたって鳴る風の音は冷たい


暖かい空気に混ざった冷たい風は心地良く


でも強く僕に吹き付ける


見えなくなったオリオン座に

少し寂しくなりながら

流れても灰色の雲しか見せない空を眺める



思った通りにいかないこともある



夜風は溜め息混じりに

諦めたように力無く嘆いた

僕は絶望したけど

変われる訳もなく僕は

今日も嫌いな僕のままで

明日に行こうとしている




再び音をたてて入り込もうとする夜風から逃げるように

僕は思い切り窓を閉めた


2005/04/03 (Sun)

[34] 檻の中
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僕、檻の中
閉じ込められて

逃げる勇気も無いくせに
外の自由に手をのばす

ただ誰かの命令通り
ただ誰かの玩具のように

活かされ逝かされ生かされる


描けない夢ならいらないと
そう言ったのはいつかの人間

死んだ瞳で横目を向けたのは今の僕

そこに浮かぶ滴の意味は?


僕、檻の中
捕われて

夢を忘れた人間は
小さな希望も諦めの一言で手放した

主張を忘れた僕は
常識に選択肢を消された


自身が作り上げた
自身の絶望


今僕、檻の中

今人間、誰も檻の中


2005/04/03 (Sun)
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