詩人:詩奈 | [投票][編集] |
実験をしよう
この丸い玩具で
ここは全部海だから
一つ命の種をあげれば
いずれ生物が生まれるだろう
氷は溶け植物が芽を覚ますだろう
そしてたくさんの命がある素晴らしいものになるだろう
名前は地球にしようか
そう ここは
この地は
人間より大きい者の玩具にしかすぎなかった
地球にしたらどれくらいたっただろう
何万年
何億年
何光年
地球は変わった
たくさんの生物は減り始め
人同士の争いも絶えない
美しかった海もかけらも残っていない
これじゃあ失敗だよ
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雲が流れ
陽の光がチカチカする
暖かさを運んできた風に
小鳥のさえずりと
梅の花びらを乗せ
春風と呼んだ
ずっと届けたかった想い
春風とどこかへ
たくさんのつぼみに
薄いピンク
桜色で染めよう
あの頃の君の頬のように
君色に染まれ
一年ぶりの香りに
心弾み
一年ぶりの香りに
いつかの君蘇る
今日は新しい命を
根よ しっかりと
茎よ たくましく
花よ 美しく
いつか満開に咲け
春風に願い
君を想う
今年も
君を想う
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賑やかすぎる街灯に
負けてしまった星たち
優しく声かけたつもりが
まるで知らん顔
何を思い
どうやって
ねぇ
たった今まで温かかったのに
ねぇ
どこへいったの?
儚く
儚く
ひらりと消え散る
一片の
拾い集めても
もう戻ることはなく
ただ人の記憶で
ただ人の心で
いつまでも
いつまでも
永遠を知るのです
どこまでも
どこまでも
果てを知るのです
曇り空の隙間から
一つ
きらりと
笑ったように見えた
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感じる 感じる
聞こえる 聞こえる
震えが
叫びが
でも
見えない
届かない
誰か止めて 止めて
誰か止めて 止めて
どうして?
広がる青い海を知りながら
落ち着く深い緑を知りながら
それに助けられながら
それに恵まれながら
そこで生まれながら
どうして?
きっともうすぐ終わる
きっともうすぐ
全てが終わる
さよなら
海
さよなら
緑
さよなら
自然
さよなら
僕等
さよなら
地球
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どうして歩くの?
先の見えない
不安定な
この道を
問掛けた声が
夜の始まりと消えゆくのを眺めながら
星を待った
空白と呼ぶに等しいこの時に
どうしてなんて言葉が
ひっかかるはずもなかった
海の先のビルがぼやけて
まるで空に浮かぶ島のよう
どうだっていいじゃない
見付かるなら
海の底が言った
理由も過程もいらない
何もいらない
暗くなると冬に逆戻り
そこで僕は独りさ迷う
ねぇ強がりの僕
どうして歩くの?
ねぇ怖がりの僕
どうして歩くの?
いくらぼやいてもそこは
空白のまま
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届けばいいのに
世界中に
響けばいいのに
地球中に
笑えばいいのに
世界中が
泣けばいいのに
地球中が
小さな頃にとりあったおもちゃ
この世界
この地球
大きいだけで
実際は小さな頃の僕等と変わりはしない
悲しく寂しい
この現状
大人だと信じきった子供たち
ケンカはお止め
仲直りしよう
意外に簡単なんだよ
笑顔で握手して
ほら取り合ってたおもちゃも
少し考えたら楽しく遊べるね
だからほら
ケンカはお止め
仲直りしよう
気づけばいいのに
世界中が
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小さく震え
細くないた声は
やがて小さくなり
消えた
自分中心の世界を
これ以上どうしたい?
何を求める?
どれだけの命犠牲にする?
大きく叫んだけれど
届かない
無力な体が憎い
何も動けない情けない心が憎い
関係のない
小さな
命を
必死に生きる
強い
命を
どんな人間より
一生懸命な
命を
守るんだ
守りぬくんだ
絶対に
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梅の花
赤く染まり出す
明るい時間が長くなる
聞こえる
春の鼓動
彩られる春の色
去年とはまた違った春
今年は何を
見せてくれる?
思い描いた自分自身
花びらのように舞い
風に乗れ
明日へ飛べ
いくつものつぼみを手に
高く 高く
聞こえる
春の鼓動
新たなスタートへ
乗れ
飛べ
高く 高く
聞こえる
春の鼓動
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いくつもの味がある
飲む度違う味がある
今のはニンジン?
今のは甘いから…
リンゴ?
今の苦いのはセロリ?
たくさんの違った野菜と果物が
一つの飲み物になった
確かに僕へ入った
その飲み物は
しっかりと
僕に教えてくれた
それは少し人生に似てた
もう一杯
僕はまたコップに注いだ