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詩奈の部屋


[24] 遠く
詩人:詩奈 [投票][編集]

裸足で駆け出した君に

僕は何て声をかけたら良かったのだろう


歩みを止めたこの足が
まだ少しでも

信じるという言葉を望んでいたなら

たくさんの応援歌を歌ったのに

今の僕はかける言葉も知らず



いつからか

絶望を笑い転げた中に

慣れを感じていた


笑った瞳から諦めを読み取る術を

学んでいた



風が雑音に聞こえてから

その向こうが見えた気がして



もう見えなくなった君を

一層遠くに思った




2005/03/25 (Fri)

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