深呼吸もできないこんな街で空をまた狭めた高層ビル何かに急ぐ人の足きっともう自分さえ見失ってけれど人は誰も気にしてなどくれない幼い頃の夢それが何かもわからず何時の間に諦め何時の間に挑戦を怖れるようになったのかそんなこともわからないまま幼い子の夢を全てをわかっているかのようにいつかわかると見下して消してゆく建物に囲まれた此処じゃ全てが影で希望になる光なんてないんだ国の真ん中そこは陽の当たらない影の世界
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