映す影も無く
写る形も無く

ここにも無く
どこにも無く

産まれては消えて
影に潜む

光も無く
移す鏡も無く
灯尽きる

ひとつでは無く
ひとつで

一人では無く
独りで

有限なる時が果てるまで

今日は天気が良いから

何か見付かるかもしれない

そんな空

この世にある

すべてが


こわい

そして

たのしい

そらを翔んだ

地へと溢れた

たった僅か

だけど永遠

なにもない

この場所で

夢は叶った

…永遠と共に…

ここにはない世界

甘く切ない

夢みたいに

溶けて消えた

午後の夕暮れ

雨の後

淡く柔らかな

香りを遺して

音が聴こえた

小さな音

大きな空に

ほつんと溶けて

雨

たくさんの

水の音

月の雫

水面に揺らぐ

月明かり


それと…
…その光景


月光に照らし出された

すべて

たった

１つの涙の跡

あどけなく

おだやかで

さわがしく

滑稽で

どうでもいい

そんな日々が

夢と言えるのだろうか

今はまだ

手にはしてない

今だけが真実でした

漠然とした




何を

何が

浮かびましたか

それが答えです

漠然とした

私にも教えてください