夕空の部屋
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[171] 旅に度
歩く度に
進む度に
過去に近付く
空の色に
僕は愕然
移り行く
雲の跡
雨の静けさ
2006/06/06 (Tue)
[172] 凝らす
独りで居ると
解らなくて
二人で居ると
不安で
また雲を追う
夕暮れの空
沈む蒼さに
目を凝らして
2006/06/06 (Tue)
[173] 海の青
ときどき
不安になって
不毛になって
また
あの場所に行きたくなる
誰も居ない
空だけの
…ちいさな海の青…
2006/06/06 (Tue)
[174] 星を
無意味で
無価値で
それでも
失うことは出来なくて
だから
月の夜に
星を眺めては
目を閉ざす
淡い光を後に残して
2006/06/06 (Tue)
[175] イマ
いずれは枯れる
木の下で
今は笑うよ
ただ静かに
音を漏らさずに
誰にも向けずに
落ちた青葉に…
…耳を傾けて
空白と言う時間の一瞬
だけ
2006/06/06 (Tue)
[176] 背中
本気じゃなくても
ちょっと
へこむ
そんな一言
誰かいませんかね
君に背中を向けて歩く
2006/06/06 (Tue)
[177] 下で
散らばった
雲の下に
下で
2006/06/06 (Tue)
[178] 辿る
言葉が足りない
だけど
感情は必要ない
ただ
静かに
知って欲しくて
じゃれては落ちる
…意識を辿る…
2006/06/06 (Tue)
[179] 紙芝居
誰にも
解らないように
泣いて
誰にでも
解るように
独りで
紙芝居の様に…
…過ぎていく日常
2006/06/06 (Tue)
[180] 上がった空
すっと上がった空が
雨の色を
より濃く
彩る
…凄く痛いんですよ…
2006/06/06 (Tue)
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