夕空の部屋
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[895] 曖昧
どんな風に書かれても
それには
その意味がある
よりその意味を
強める為に込めるなら
誰もが認識出来る
形がいいのだろうけど
より曖昧になってしまう
2009/05/21 (Thu)
[894] 点
見てるモノ
も
違うのだから
見られてるモノ
も
違うはずでしょ
…どうしたの?…
2009/05/21 (Thu)
[893] 膜
空白の間を
見つめている
広く深く
試みている
滴る雫をそっと
水面に落とすみたいに
そのように
注意深く
それでいて
遠く
…重なる様に…
2009/05/21 (Thu)
[892] 下
歩いていく
此の影を
足を緩めて
息を沈めて
畔に立つ
ゆっくりと
細波を
光と風に
分けるように
風を逐う
背を向けて
その奥を覗き込む
影に隠れた
月を観る様に
その様を視る
白紙に線をなぞる様に
息を止めて
後はそれから
跡になる
産まれ逝く
空白を遺して
それが
その域
つかぬ間の
呼吸を留めて
影の
形を作る
それがその詩
光を灯す
ヒトトキの間の未来
2009/05/20 (Wed)
[891] 葉の裏
呼吸する
息を閉ざして
融合する
鼓動は深く
テンポは軽く
高くを見上げる
瞼に灯に、孤独な月に
『…その奥底で…』
2009/05/20 (Wed)
[890] 現界
通り
過ぎていく
一歩
一歩
時を
足音に換えて
脈を
熱に替えて
過ぎ去ったままで
『一欠片もなく』
幻想を視て
その影には居ない
…剥離された立体に…
2009/05/14 (Thu)
[889] 彷徨
彷徨う者が
彷徨う場所で
彷徨ったまま彷徨わずに
2009/05/11 (Mon)
[888] 波に
目を閉じると
その時には
光の塊が落ちていたんだ
沈んで行ったんだよ
『いまは見えないけど』
波紋だけは見えたから
あるんだと思うよ
そこにね
……波に揺れてる……
2009/05/09 (Sat)
[887] 相対
何に対しても
絶望だけはしていなくて
希望は持てなくて
解らなくなっていくんだ
2009/05/09 (Sat)
[886] 疲れ
何にも
なくなって
少しづつ書き足して
歩いて
また何処に行くのでしょう
今度は無くさない様に…
…歩けるのだろうか?
2009/05/09 (Sat)
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