詩人:愛 | [投票][編集] |
白雪姫が僕を食べようとしている。
食べないで。食べないで。
僕を食べないで。
僕には毒が入ってるんだよ。
だから食べないで。
お願い。
気づいて。
毒りんごになんて生まれたくなかった。
普通のりんごになりたかった。
僕はただ喜んでもらいたかったんだ。
どんなに強く願っても僕の言葉は君には届かない。
僕は無力。とても情けない。
そして全ての運命は変わらなくて。
白雪姫は僕を食べてしまった。
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杜撰だ気持ち
いや
確かにこの気持ちは綺麗だった
何をどう間違えたらこうなるのか
きっとそれは
貴方の性質のせい
愛情表現と称された躾も
歪んでいる
貴方にとっては全てが綺麗なんだろう
それでも
私にとっては穢れ以外の何者でもない
杜撰でいく
杜撰でいく
私の気持ちは墜ちていく
全て貴方の性質のせい
貴方は重度の
サディスティック
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「いってきます」といったら
「いってらっしゃい」と答えるだろう
何気に使う2つの言葉
どんな意味なんだろう
「いってきます」と言ったのならば
『絶対帰ってくるからね』と言ってるようなもの
「いってらっしゃい」と言ったのならば
『帰ってくるまで待ってるから』と言ってるのと同じ
いつも使う2つの言葉
けっこう奥が深かった
詩人:愛 | [投票][編集] |
もう遅い。
既に私は君のことを肯定していて、
既に君は私を支配している。
もう遅い。
仮令私が君の腕でもがいても、
仮令君が私の籠めてる腕の力を抜いたとしても、
もう遅いのだ。
嗚呼、取り返しなど付くものか。
最早私は君から離れられない身体になっていて、
最早君は私の事などお見通し。
もう遅い。
もう遅いのだ。
時間など元に戻らない。
気持ちなど変わりやしない。
然様なら。
正しかった私。
今日は。
狂ってしまった私。
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世界は真っ黒
自分さえも見えない
自分さえも分からない
何が幸せで
何が苦しみで
何が嬉しいのか
何が悲しいのか
何も分からない
何もかもが真っ黒
世界に光が差したとき
目の前に貴方がいた
その瞬間から貴方は全てだった
だってそうでしょう。
光を与えてくれたのは貴方なんだから。
詩人:愛 | [投票][編集] |
貴方が出て行って気付いた事がある。
この家は、こんなに広かったんだと。
貴方の荷物も貴方自身もいないこの家は、
大きな空間を生み出した。
その空間がどうしようもなく寂しい。
まだこんなにも貴方の香りが残っているのに。
会いたいよ。
早く帰ってきて。
そうただ願う毎日がじれったい。
今からでも追いかけたい。
毎日毎日、部屋の隅でひざを抱えて、この衝動をひたすら抑える。
こんな事なら、初めから出会いたくなかった。
いや、そうじゃない。
貴方がいないと何も出来ない自分が嫌なだけ。
今でもね、ほら。
二人分の食事が私をさらに苦しくさせる。
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無性に寂しくなるんだ
会いたいなんて言ったところで
何も変わりやしないのに
なぜ会えないのか
分からないんだ
きっとそれは全て
神様のせい
私たちを引き離したのは
神様
馬鹿よね
神様なんて信じてないのに
都合のいいときだけ
神様のせいにする
本当は
貴方と私が会えないのも
必然で
貴方と私は
出会うべきではないの
会いたい
会いたい
私は
ただただ
この気持ちが薄らいでいくのを
待つのみ
はやく
はやく
こんな気持ちなくなってしまえ
詩人:愛 | [投票][編集] |
独りになると
仮面が少しずつはがれていく
仮面の下はいつも涙
前も後ろも分からないほど
何におびえているのか
それは自分でも分からない
何を考えるのも
億劫で
きっと僕は
弱虫なんだ
詩人:愛 | [投票][編集] |
モノクロだった世界に
あざやかな色がついた
全部とまではいかないけれど
僕の世界に
色を塗ってくれたのは君
ああ
こんなにも世界は綺麗だったんだね
そして
今日は一段と君が綺麗に見えるよ
詩人:愛 | [投票][編集] |
永遠なんてこの世には存在しない。
どうして そう思うの?
永遠はあるよ、きっと。
だってもし本当に無かったら『永遠』なんて言葉、
この世に存在しないでしょ?