詩人:愛 | [投票][編集] |
可愛らしく
愛らしく
誰からも愛されるように
誰かを愛せるように
それが私の名前のナカミ
ありきたり名前
ありきたりなナカミ
嫌いだった
でも年が経つにつれて
好きになってきた
だって
覚えやすいし
書きやすいし
ナカミも良いし
なにより可愛いじゃん
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ミサンガに自分の願いをこめながら
手首や足首につけて
いつか自然と切れたら
自分の願い事が叶う
僕も最初は信じていたさ
でも
やっぱりミサンガが切れただけで願い事が簡単に叶うなんて信じない
現実見すぎ
自分でもそう思う
でもやっぱり違うんじゃないか
ミサンガはただ願いをかなえて楽に生きるためのものじゃない
ミサンガが切れるまで
どれだけ自分で努力したか
違うかい?
それがミサンガの理由
だから努力しようぜ
詩人:愛 | [投票][編集] |
たかがサッカー
たかが陸上
たがか合唱
たかがバスケットボール
たかが野球
たかが美術
たかが部活
その「たかが」に汗水たらす
その価値は多分一生忘れないだろう
結婚してもお婆さんになっても死にそうになっても
一生忘れないだろう
だって
これから頑張るから
今までも頑張ってきたから
頑張った人にしか分からないこの価値
「たかが」で汗水たらした学生時代
詩人:愛 | [投票][編集] |
ずーっとずーっと
押して押して
踏ん張って
がんばってた
壁も私を押してくる
だからそれではこの壁はびくともしなくって
私はもう疲れてしまった
押すのは疲れる
壁も私を押してくる
お互いが押し合ったらいつまで経っても終わらないのに
やっと私は大事なことに気づいて
少しだけ 少しだけ
力を抜いてみた
壁をすり抜けてやっと前に進めたよ
たまには引くことも大事なことなんだ
詩人:愛 | [投票][編集] |
午前、体育館。
みんなが顔を洗いに行っている時、
私は床を眺めてた。
光の反射で舞台や窓が、
ぼやけて映ってた。
外の友達や先輩の声がせみの声と聞こえてくる。
それが静かな体育館に鳴り響いて、
やけにその床に映った物が
幻想的だった。
緑色の体育館の床。
まるで水面のようだった。
たったそれだけのくだらない発見。
詩人:愛 | [投票][編集] |
テレビをつけると
ちょうどやっていたニュース
君が今いるその土地で
地面が揺れたというニュース
思考が止まった
混乱した
無事なのか。
怪我してないか。
泣いていないか。
死んでいないか。
僕はすぐさま受話器を手に取る
つながらないかもしれない
でも
何もしないよりはマシだ
発信音が耳に届いてくる数秒間
気が気じゃなかった
早く早くと
気持ちだけが先走る
頭では
最悪の事態ばかりが浮かんでくる
嫌なことが起きると
嫌なことしか考えられなくなるのは
僕の悪いところ
そんな不安と期待をかかえた僕を無視して
聞こえたきた声
『もしもーし。』
良かった
本当に良かった
いつもの君と変わらない声
でも
少し腹が立ってきちゃったよ
なのに顔がほころんでしまう僕
『もしもし?』
心配だったなんて口が裂けても言ってやらない
『僕だけど・・・元気?』
それでも元気かどうかは確認
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第一印象は最悪
この世で一番キライな部類に入ってた
でも
段々段々君のことが分かってきた
照れ屋で
厳しくて
優しくて
しっかりしてて
今じゃ君が
この世で一番好きな部類に入ってる
恋とかそういうのではなくて
ただ単純に
友達になりたい
だから夏休み明け学校で
こういう時に限って照れ屋な私が
勇気をふりしぼって言います
「おはよう」
返事をしてくれることを
期待して
仲良くなれることを
願って