ホーム > 詩人の部屋 > 千波 一也の部屋 > 蝿

千波 一也の部屋


[1111] 
詩人:千波 一也 [投票][編集]


居間を

ふらついて

寿命わずかな蝿が一匹

台所方面へと

向かう


むき出しの

食べものはなかったか

わたしはちら、と

台所をみて

ふたたび

テレビに

視線を

戻す


妻は

そそくさ席を立ち

殺虫スプレーに

手をかける




2011/10/26 (Wed)

前頁] [千波 一也の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -