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千波 一也の部屋


[603] うたの掟
詩人:千波 一也 [投票][編集]


わたしは 生みの親だもの

おまえが憎いわけは ない

けれども わたしは 手を貸さない


さぁ

潔く 心地良く

羽ばたいて ゆけ



誤解も あるだろう

嫌悪も あるだろう

けれども ときに 融合がある

誰かの鍵穴 に

ぴたり と はまることがある



おまえ が

ひとり で

おまえだけの ちから で

そっと開かれる扉が きっと ある



わたしは 此処で

じっと 耳を傾けていよう

おまえが 迎え入れられる瞬間に

じっと 耳を傾けていよう




わたしは 生みの親だもの

おまえが憎いわけは ない

けれども わたしは 手を貸さない



2006/09/09 (Sat)

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