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千波 一也の部屋


[604] 思い出せる涙は
詩人:千波 一也 [投票][編集]


思い出せる涙は

すべて

私のせいであるが故


思い出せる涙は

なんとか上手く 

こころに

収まる




思い出せぬ涙は

だれのせいであったか

どんな色であったのか


そもそも

流れた事実が 

確かであったかどうか



私は身を温める術だけに長けてゆく




思い出せる涙は

すべて

そう、すべて



思い出せる涙は

すべて

私のせいであるが故


2006/09/09 (Sat)

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