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千波 一也の部屋


[621] きびだんご
詩人:千波 一也 [投票][編集]


こころの機微をおひとつ、どうぞ

かわりに今後もよろしく、どうぞ


わたしの背後のあれこれの

言い尽くせないあれこれの

混じり気のない よろず味



恥ずかしながら母の味わい

ほんのりかおる、沖の凪

およばずながら父の味わい

わずかにみえる、頂の風



いってまいります、御先祖さま

みていてください、御先祖さま




錦をもとめて、こんにちは

錦をもとめて、さようなら



縁の円舞に遠慮は要らぬ

さぁさ、

そのさきそこまで

手と手を結んでみませんか




こころの機微をおひとつ、どうぞ

かわりに今後もよろしく、どうぞ



2006/09/09 (Sat)

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