掲げられている、 無表情 ときおり 風につられて わらいもするが 恥じらえもせず恥じらっている そらへと挙げた小さな拳は ささいなものほど 守りぬけるのに もう、 ささいなものすら許さない 傷つかないためには 傷つけること でもそれは だれかにとって やさしい語りになりうるだろうか 吹かれるだけの、 無表情 ときおり 風につられて うたいもするが 聴かせあぐねて疲れ切っている 孤独とはぐれて ただよって 歓迎とも 決別とも 取れるかたちで ただ、風に
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