桜の小枝にかえりますほのかに色づいては失うそぶり、のはかりごとお逃げなさい、とともる影うなずく首はまだみじかくて黒のとちゅうで染まってしまうお待ちなさい、砕いてゆくから砕かれるほころぶ鏡はほのおのかおり橋をしずかに鬼が、舞うよる三日月とおよいだ名残は目のなかのしろいまも一途をよそおいながらするどさに、微笑みはにぶく花のなまえ、のような淡さをそっとたべて、います岬のさきまで、いつかの奥から
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