詩人:千波 一也 | [投票][編集] |
寝返りを打つような
時計のリズム、
と
誤解して
透き間をのぞく
カーテンの、
向こう
けだるく
染まる週末と
けだるくなれない平日と
どちらの自分が本物だろう、
と
不思議もつかのま。
リアルの淵で
あくびを
許す
そんな僕だから
僕たちだから、
コーヒーの落ちる
湯気を
聴いていたいね
スタイリッシュに。
どことなく
いつもと違う感じの
いつもと同じ
ひかりの
途中で。
遅く起きた朝は
自分の可笑しさが
程よく
なぜだか
清々しくて、
「まぼろし辺りが幸せだ」
などと謎めいてみる。
傾くことに
恵まれなければ
傷ついてばかり、だと思う
途方もなく。
だから
僕たちは
このままでいい
このままが、いい。
またひとつ
ゆっくり、底で口づけをしよう。
遅く起きた朝は
僕たちは、