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大示の部屋  〜 投稿順表示 〜


[241] 愛の記憶
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夜を癒す、優しい歌声と

雨音の竪琴
思い出を紡いでく

忘れていた、母のあの温もり
二人で聞いていた子守唄さえ

面影は遠く、僕を拒むけど
心は確かに憶えてる

忘れはしない、最後の微笑みよ

どうか、消えないで!



傍で眠る、あなたの目蓋から
哀しみの欠片が、音もなく流れたの

ただ見つめて、冷たい指先に
そっと染み込ませて
口付けていた

甘やかな夢は、目覚めたその時
苦しい現実に変わる

わかっているのに
夢を見るのは何故?


誰か、教えて!


2009/05/21 (Thu)

[242] 変わらない
詩人:大示 [投票][編集]


何が神様になるかわからないね

誰が神様に成りすますか
わからないね

どの神様が本物かなんて
きっとずっとわからないままだね


沢山の存在の中から
人は自分たちに都合のいいものを

迷わずに選んでいくんだろうね

楽な方を戸惑うことなく選んで
面倒が起きれば誰かのせいにする

それもきっと変わらないままだね




そんな人達を助けようと
手をのばす人がいて

その手をとり、涙するのも

これからも、変わらないだろうね


どんなに理想的な世界になっても

きっと、変わらないだろうね


2009/05/22 (Fri)

[243] 雨の匂いに
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噎せるような雨の匂いが
少し冷たい風に混じって

僕のところまで届いたよ

ねぇ

空の下にいる遠い誰か
涙、流してはいませんか

冷たい風の中で
俯いてはいませんか


この湿った土の匂いに
君の涙が混ざっていませんように



もうすぐ太陽が出てきます

遠い誰かさん、泣き終わったら

少しだけ、笑ってみて下さい


2009/05/22 (Fri)

[244] 心の隙間に思う
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目を離したら消えてしまうかも
なんて、自分で創りだした恐怖に
危うく呑まれそうになった

他愛も無いことに笑い合う日々を
過ごしていると、必ず来るという
永遠の別れが嘘みたいだね

その日が来る前に、お互い
どれだけの事ができるのだろう?

大切なもの分かち合って

困難すら笑い合って

たまに、そっぽ向いて

また、顔見合わせて

何度も繰り返して


そうこうしてると
いつか来てしまうんだろうな

別れの日

嫌だ、って叫んだって
引き離す誰かには届かないんだ


そんなときに、無理に笑えなんて

僕には、とてもじゃないけど
言えないよ

泣いていてもいいよ

怒っていてもいいよ

ただ、どんな終わりでも
最後に目にする顔は

どうか、君でありますように

2009/06/15 (Mon)

[245] 誰かがいて、私が在る
詩人:大示 [投票][編集]


今まで、私自身に疑問なんて
抱かなかった

与えられたものが真実であり
正義だった

欲しいものなんて一つも無かった



あの人には柔らかな心があるのに

何故私には、それがないのだろう

底冷えのする真っ青な死人の様な
この固い心

胸が熱くなるって
一体どんななの?

胸が痛むって
一体どんななの?

いくら探しても
私の中に正解は無いって
もう、わかっているのだけれど

あの人に答えを求めるのも
何だか、違う気がして



きっと今日もさ迷うの


いくら探したって
こんな歪んだ世界にも答えなんて
どこにも無いのに


今まで、私自身に疑問なんて
抱かなかった

与えられたものが真実であり
正義だった

欲しいものなんて一つも無かった

今まで私は、私ですらなかった

2009/06/15 (Mon)

[246] 答えは、どこに。
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どれだけ泣いたら
悲しみは無くなるのだろう

どれだけ大声で叫べば
怒りは伝わるのだろう

どれだけ繰り返せば
間違いを改めるのだろう


一生をかけても
わからないかもしれない

何度生まれ変わっても
わからないかもしれない


でも
繰り返される過ちの中
諦めないで
しっかりと生きていけば
どれか一つは答えが見つかる


ヒントは、すぐ近く
自分の中に


答えは時代を越えて
人々の手の中に


2009/06/28 (Sun)

[247] もう一度
詩人:大示 [投票][編集]


私があなたに与えられるものは
もう、何もありません

あなたも、きっと

だから
ここで一度別れましょう

お互い、旅をして

たくさん学んで


その長い時の中で、またお互い
「逢いたい」と願うなら

もう一度、出会ったって

きっと誰も咎めない


いつか広い空の下の、どこかで

「久しぶりだね」と

手を繋げますように


2009/06/29 (Mon)

[248] 薄く、深い期待
詩人:大示 [投票][編集]


あなたは私の中にある

私もあなたの中にある

光の中の微かな影に怯えないで


私も闇の中の僅かな光に
戸惑いながら
今、手を伸ばしている


これが互いの干渉ならば

私という存在は必要だろうか?


今までは答え一つ出すのに
たくさんの比較が必要だったが

あなた一人が居れば、それでいい


あと少しで、きっと何かが変わる

真っ暗なここから
やっと動き出せる

この光が
あなたの影に繋がっている

今、そちらに行くよ

だから
どうか、怯えないで


2009/07/05 (Sun)

[249] 夢花火
詩人:大示 [投票][編集]


青空 彩る一途の花

小さな水溜まりに映り
キラキラ弾けて揺れている

蜃気楼のような昼下り


夜空に散りゆく夢の花

今年の夢も見知らぬ人が
静かな空に蒔くのでしょう

切なさが染み込む夏の夜

一度きりの

一夜きりの

忘れられない光の花


2009/07/07 (Tue)

[250] 雲の上に祈りを
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何を願おうか



星も天の川も見えないけれど

雲海の上、星の中で

二人が手を取り合い
微笑んでいますように


偽善的かもしれないね


でも今は願い事は無いんだ

だから今夜は願いの代わりに
祈ってみたよ


来年も再来年も
あなた方が幸せでありますように


2009/07/07 (Tue)
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