詩人:大示 | [投票][編集] |
今は、動かなくていいよ
焦りが歪みを生み出すのなら
昔の人たちが
そうしてきたように
鳥の声を聞いたり
虫の音を聞いたり
きっとこれからも変わらない
大きな空を眺めたり
些細なことを深く感じて
生きる心地よさを、もう一度
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夢は何処へいった?
何処へも行きやしないよ
いろんなものが邪魔をして
見えなくしているんだ
自分の手を見てよ
握り締めたままじゃ掴めないよ
自分の足元を見てよ
蹴飛ばすように歩いていては
夢を落っことしても気づかないよ
身近にあると思うんだ
夢に繋がるヒントが
それが見つかったら
あと少し
焦らないで
ゆっくり、あたためて
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例え、あなたの夢を
夢を持たない誰かに笑われようと
夢までの道のりが険しくても
簡単に手放さないで
せっかくの光を見失わないで
逃がしてしまうと
いつ見つかるのかわからないまま
ただ、幾年が過ぎていく
挫折すらできないまま
ただ、歳をとっていく
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生きていれば
きっと会える誰かへ
君の姿も、何処にいるのかも
わからないけれど
僕は今
生きようとしています
生きていくのは
言葉以上に大変だけれど
『いつか、会える』
それを夢にした時から
覚悟は決まりました
どうか、まだ見ぬ君
今、独りぼっちでも
どうか、諦めないで
どんな時でも
ささやかな幸せが見つかる様にと
僕は祈っています
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勝手に忍び込んだ
『咎』
それは、誰からも疎まれた
ツギハギだらけの心が
彼にすら気付かせることなく
成長した姿だった
ツギハギはまだ必要だろうか
心に焼き付いたものは
もう、きっと剥がれないから
誰にも気付かれることの無い
法に触れることも無い
いつの間にか勝手に背負った
精神的な『咎』
追い詰めないで
一言
自分に『許す』と呟いて
心の傷は眠る前に開くから
背中を擦って
『痛かったね』と
見えない傷を和らげて
少しずつ一緒に治そう
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それぞれの過去
十人いれば
似たような過去
羨むような過去
想像もできない苦しい過去
十が百になれば
その分、いろんな過去が増える
誰もが羨むような過去と
誰もが逃れたい苦しい過去
もし、過去を交換できたら
僕は幸せになれるだろうか?
君は
君のままでいられるだろうか?
でも結局
そんなことは不可能で
だから僕は
ひねくれた僕のままで
そして君は
甘ったれの君のままで
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ほろ苦い夕闇の中
僕の部屋を覗きこんでいた
あなたと目が合い
あなたの死期を知りました
季節は、とうに過ぎ行き
風に拐われて
落ちる種
あなたの涙の様に見えて
胸が、ざわついた
だから僕は、こうして
あなたを抱いています
いつしか
僕の亡骸を苗床にして
夏の忘れ形見が
のびてゆく
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雲の狭間から流れる光よ
暗い水底のような
この心にも降り注いでくれ
何かを見ることも忘れ
全く真っ暗な世界で
安寧を求めようとしている僕に
それは間違いだと
一筋、照らしてくれ
ここは冷たすぎる
ここは暗すぎる
ここは誰もいないと錯覚させる
僕が今、腰掛けているのは
誰の骨
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その裏側に何を隠しているの
曖昧なタトゥーを
白い身にわざと焼き付けて
『この模様、何に見える?』
模様の答えなんて
初めから無いのでしょう
知りたいのは裏側
その輝きの、その反対
はぐらかさないで
こっそり、教えて