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大示の部屋


[163] 雪上臈【改】
詩人:大示 [投票][編集]


暖かい貴方が恨めしい

触れられない切なさは
夕日を白く塗り潰した

温もりを冷まして
私が寄り添えるまで


冷たい身体が哀しい

この唇すら真っ白で
朱色の紅で染めました


あなたが火にあたるころ
私は枯れ木に花を咲かす

真っ白な雪の花
哀しみの数だけ花開く




暖かい季節に変わり

触れられない恋しさは
雪の花を薄桃に

紅の唇で白に口づけし
美しい桜になった

花咲く身体が誇らしい

一枝残らず咲き乱れ
枯れた想いも咲きました

あなたが触れた桜の花は
私の心、伝えましたか



あなたが抱きしめてくれた頃は
あの日と同じ夕焼けの刻

2009/01/16 (Fri)

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