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大示の部屋


[180] 紅い花
詩人:大示 [投票][編集]


瓦礫に埋もれた紅い花
モノトーンの中の幻想

渇ききった喉にしがみついた
始まりの声がもがいている

ざわめく魄を押さえつけて
僕は虚都市に吼えた



己など既に無い

未知の力を備えているなら
細胞達よ、全てを忘れさせてくれ


愛しさも憎しみも
あなた一人が教えてくれた

穴の空いた僕の心でも君の想いは

堕ちず、手のひらの下に



黒く燃える魂を押しこんで
僕は荒野に吼えた

2009/02/01 (Sun)

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