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大示の部屋


[182] 揺れる蜘蛛の糸
詩人:大示 [投票][編集]


ゆらゆらと、ぶれる糸を渡る僕に

ギラつく眼差しを向ける黒い塊

阿鼻叫喚の谷底ではなく、

美しい天国の様な其所は
僕を見上げてくる穢れた怪物を
浮き彫りにさせる

アレが在る処が地獄さながらの
おぞましい景観ならば
迷いはしない

ワザとらしい
現実味の無い美しさは
僕の足元をぐらつかせるのに
充分だった

今にも飛び掛かってきそうなアレ

向こうに着くまで
あと、何年


2009/02/02 (Mon)

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