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大示の部屋


[199] 幻の世界に歪な心
詩人:大示 [投票][得票][編集]


繰り返す命の始まりと終わりに

どれ程の歓びと嘆きが
在ったのだろう

少し立ち止まれば思い出せるのに

走り去る時間が
とどまることを許さない



醜く歪んだ現実を
導くものが直視しないのならば

誰が、変えていくの


必要なものもわからず満たされず
さ迷う人々が行き着く場所は
現実と離れた虚ろな世界

定められた終わりは何度も現れ、去っていく


どこにもない世界に捕われた心は狂ったことにも
気付かないまま


偽りの誕生と終わりを
再生し続ける

2009/03/06 (Fri)

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