微睡みの街を夜明けとともに飛び越えて眠らぬ涙の集落へ夜毎訪れる君の幻を不確かな夢の中で眺めた忘れられぬ喪失感と忘れたい苦しみのはざまで想いすら揺らいでるこんな僕は要らない柔らかい時は躊躇い無く過ぎゆき僕の魄を拐っていく集まれ、嘆きの雫達苦い羊水の中で眠らせて漂う海風も懐かしい君の香り聞こえるサザナミも君が歌う子守唄今もまた、何処かで生まれ落ちる悲しみの涙よおいで、母なる海へ
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