詩人:大示 | [投票][編集] |
この手で救えた命など
どれほどあったろう
神様、叶うなら
次こそは誰の魄も溢さないように
願いは届きますか
荒れた地を見下ろす
広大な星空に
罪深い男が息を吹き掛ける
戦火の名残が
想いを邪魔するのなら
『夜風を呼び、かきけそう』
人知れずの戯れ言は
気まぐれな風に弄ばれて
明日へと届く
形振りかまわぬ願いは
届かないのだろうか
終わりの無い、
無意味ないさかいに
全てを賭けるくらいなら
この願いに
私が私として、ここに在るのは
今さら、どうしようもなく
いつ失うか
誰もわからない命を懸け願うのは
あまりに愚かだろうか
命、行くとき
流れ星が空を駆けるという
私が去るときも
誰かが星に願うだろう
何処かで、きっと