ホーム > 詩人の部屋 > 大示の部屋 > 拒絶のドア、解放の鍵

大示の部屋


[234] 拒絶のドア、解放の鍵
詩人:大示 [投票][編集]


気がつくと、僕はドアの前にいた


手持ちの粗末な造りの鍵では
開かないようだった

僕は途方にくれドアを蹴飛ばした


『やかましい』


向こうから開けてくれたのは

お節介な友人と家族達だった


僕の鍵は、僕と同じで

まだまだ未熟でひねくれていて
ぽっきり折れそうだけど

生きているなら

時間があるなら、いつか最高の
鍵が出来上がるだろう


だから、願わずにはいられない

ささやかな平穏が続きますように

2009/05/08 (Fri)

前頁] [大示の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -