詩人:百年草 | [投票][編集] |
その白く可憐な花は
夏の風に揺れていた
その花は今にも羽ばたいて
飛んで行ってしまいそう
あなたを想うと
眠れない夜があった
眠れば夢の中で
会える夜もあった
夢で会うあなたは
少し違うカオで
でもやっぱり笑顔で
私を見ていた
この想いを
直接あなたに伝えたい
でも伝えられない
伝えられないなら
手紙を書こう
この白鷺のような花に
手紙を結いて
いつか私の想いを
本当の白鷺みたいに
空を越えて
届けてくれたらいいのに
いつか私のこの想いが
空を越えて
あなたに届けばいいのに
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貴方を想うと
夜も眠れなくなる
…なんていうほど
私は純粋では
なくなったけれど
貴方を想うと
笑顔になれる
…そんな素直さだけは
忘れてなかったみたい
私が貴方を想うみたいに
貴方が私を想う時が
あるのかな?
それがもしも
同じ時なら━━
…そんな事考えるなんて
私はまだまだ
純粋だったんだと
少し驚いて
…少し安心した
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もしも僕らが
幸せになる事で
世界が
不幸になるとしたなら
それでも構わないと
僕は言っていいのだろうか
もしも僕らが
不幸せになる事で
世界に
愛をもたらすとしても
僕らは生涯
共に在っていいのだろうか
君に愛を叫ぶ事が
例え戦争を
引き起こすとしても
僕はきっと
君に愛を叫ぶだろう
そうしないと
僕の世界はきっと
滅んでしまうから
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ねぇ、ダリア
君はどうして
ねぇ、ダリア
僕を惑わすの?
はじめて見た
ダリアの花は
眩しいくらいの赤で
それが君の色だと
僕は勝手に思ってた
季節は過ぎて
次に見た花は
少し暗い紫色
はじめて見る君に
僕はただ戸惑った…
ねぇ、ダリア
君はいま
ねぇ、ダリア
誰を見てるの?
僕の知らないトコロで
どんな花を
咲かせているの?
もう戻れない
もう戻れない…
庭には今年も
白いダリアが
咲いている
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私のセカイは変わった
色付く木々にも
鳥たちの声にも
いままでの私なら
気づく事なんてなかった
木々たちも高揚し
赤く染まるこの季節に
私は色付いたこのセカイを
歩いて行く
後は隣に貴方が居てくれたらなぁ…
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ねぇ、エリカ
君は本当に
僕を愛してくれていたの?
ねぇ、エリカ
あの時君は本当に
僕を選んでくれたのかな?
君の我が儘に
さんざん付き合ってきたけど、
もうこれ以上は無理みたい
ねぇ、エリカ
これで本当に
僕らは終わりでいいの?
ねぇ、エリカ
僕は君以上に
強い孤独を感じているよ
ねぇ、エリカ…
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大袈裟に云うなら
僕は屑みたいな人間だ
例えば僕があの北の空に
輝く星のどれかだとしたら
それは多分
星座にもなれない孤独の星
例えば君があの南の空に
輝く星のどれかだとしたら
星座の真ん中で
他のどの星より輝く一等星
僕らの生きるこの星を中心に考えるなら
その距離は余りにも遠すぎて
いくら手を伸ばしても
いくら強く想っても
君には届かない
だから僕は流星になりたい
そして君のところへ
それでこの身が朽ちたとしても
星屑になれたなら
それでもいいときっと思えるから
それでもいいと思えるのかな?
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イルミネーション煌めく並木道
君と過ごす何度目かの聖夜
吐く息は銀色に輝いて空へと昇る
はしゃぐ君の横顔を見ていると
僕は一人じゃないって思えるよ
もしこの枯れ木に咲いた花たちにも
花言葉があるとするなら
それはどんな言葉だと思う?
初めて二人でこの道を歩いた時に
君が僕に言った言葉を思い出しながら
僕は君に「心密かに永遠の愛を誓う」
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僕は世界で一番不幸な人間なのに
それに誰も気づいてくれない
僕はこんなに苦しんでいるのに
誰も僕を助けてはくれない
そんな僕が君と出会った
君が教えてくれたこと
それは幸せの数え方
「幸せだけを数えたら、きっと不幸の数なんてわからなくなる」
僕の数える幸せは
イコール
君と過ごした時間だから
幸せだけを数えてたら
いつの間にか
僕は世界一幸せな人間だと思えた
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永遠を誓いあったわけじゃないけれど
いつしかそう感じるようになっていた
君に伝えたい言葉はいくつかあるけれど
そのほとんどは言葉にする事ができない
肝心な事からはいつだって逃げ出してきた
このままだと君を失なうとしたなら
この想いを言葉にすることができるのだろうか
でもまずは手紙で書いちゃダメかな?
ねぇ、これは僕のはじめてのラブレター
君に綴る愛の詩
僕たちがこれからも笑いあっていられますように…
いつからか不自然なぎこちなさも薄れ
恋人らしくなってきたような気もするんだ
それでもやっぱり僕は肝心な台詞が出てこない
ねぇ、やっぱり最初は手紙じゃダメかな?
そう、これは紛れも無く僕の本心で
君に捧ぐ愛の詩
これからもずっとずっと君といられますように
今までもこれからも
僕は君を愛しています