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百年草の部屋  〜 投稿順表示 〜


[63] 花弁の足りないマーガレット
詩人:百年草 [投票][編集]

花占いみたいに

花びらの数だけ

スキとキライがあれば

僕らはもっと一緒にいられたのかな?

君のスキだった花の名前すら思い出せずに

僕は独りで歩いている


キライからはじまったわけでも

キライで終わったわけでもない

スキとキライだけで

表せるモノでもないってわかってる


それでも―


花びらの数だけ

スキとキライがあれば

僕らはまだ

笑いあって居られたのかな?

名前も知らない花の前で

僕は君を思い出していた

数字とは違う方法で花びらを数える

花びらの数は、偶数だった

2012/04/08 (Sun)

[64] ひまわり
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ひまわりのような笑顔ってよく言うけれど、
キミの笑顔は例えるなら太陽みたい。

それならキミに向かって笑うボクがひまわりなのかな?
そう思うと、ほら自然と笑顔になれるよ。

うん、ボクはもう大丈夫だよ。

2012/09/02 (Sun)

[65] 雁草
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夏と秋の隙間に。

今年もカリガネソウが咲きました。

優雅に

舞うように。

「綺麗だけど匂いが苦手」

そう言っていたあなたの言葉が思い出されます。

その匂いであなたを思い出すなんて言ったら

あなたは複雑でしょうか?


夏と秋の隙間に。

この花が咲くたびに

わたしはあなたを想うのでしょうか。







2012/09/18 (Tue)

[66] 
詩人:百年草 [投票][編集]


冷たい君の手を握って

冷たい君の体を抱いて

体温を分けるのが僕の役目だった

代わりに僕が貰うのは心の温もり

いつだって手を繋いでたいよ

いつだって抱き締めてたいよ



君を想い

僕は冬の寒さを知った

2012/11/22 (Thu)

[67] オセロ
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今年最後の日も

君とこうして過ごしている

思えば今年最初の日も

君と笑いあっていたね

今年も色々あったけど

オセロみたいにひっくり返って

全部が良い思い出になる

全てを白か黒で答えられるほど

単純な世界ではないけれど

僕はとりあえず君といられればいい


叶うならいつまでも

2012/12/31 (Mon)

[68] 順序
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花は枯れ

花は咲き

花は芽吹く

2019/02/23 (Sat)

[69] はつうた
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はじめて 詠うから
耳を寄せてよ

窓の外の
真夏の声に
負けちゃうから

静かに
きみだけに
届くように
詠いたいから


ずっと
本達だけが聴いていた
小さく か細い
踊る あわい ことだま

しめきったこの部屋から
零れるはずのない
この歌が

いつも窓越しに
走る姿が
キラリと眩しいきみに
ヒカリとなって
降り注ぐから


はじめて 詠うから
上手くいかないかもしれない

あの窓に
うろこ雲が見えたら
詠を 届けられなくなる

詠わなかった
後悔を もうしたくないから

きみが向日葵と夕陽と
歩いてくる
いつもの道を

深呼吸して
深呼吸して
ゆっくり開けた瞳に
きみが 映ったら

はじめて 詠うから
耳を 寄せてよ

2019/07/31 (Wed)
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