詩人:百年草 | [投票][編集] |
はじめて 詠うから
耳を寄せてよ
窓の外の
真夏の声に
負けちゃうから
静かに
きみだけに
届くように
詠いたいから
ずっと
本達だけが聴いていた
小さく か細い
踊る あわい ことだま
しめきったこの部屋から
零れるはずのない
この歌が
いつも窓越しに
走る姿が
キラリと眩しいきみに
ヒカリとなって
降り注ぐから
はじめて 詠うから
上手くいかないかもしれない
あの窓に
うろこ雲が見えたら
詠を 届けられなくなる
詠わなかった
後悔を もうしたくないから
きみが向日葵と夕陽と
歩いてくる
いつもの道を
深呼吸して
深呼吸して
ゆっくり開けた瞳に
きみが 映ったら
はじめて 詠うから
耳を 寄せてよ
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今年最後の日も
君とこうして過ごしている
思えば今年最初の日も
君と笑いあっていたね
今年も色々あったけど
オセロみたいにひっくり返って
全部が良い思い出になる
全てを白か黒で答えられるほど
単純な世界ではないけれど
僕はとりあえず君といられればいい
叶うならいつまでも
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冷たい君の手を握って
冷たい君の体を抱いて
体温を分けるのが僕の役目だった
代わりに僕が貰うのは心の温もり
いつだって手を繋いでたいよ
いつだって抱き締めてたいよ
君を想い
僕は冬の寒さを知った
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夏と秋の隙間に。
今年もカリガネソウが咲きました。
優雅に
舞うように。
「綺麗だけど匂いが苦手」
そう言っていたあなたの言葉が思い出されます。
その匂いであなたを思い出すなんて言ったら
あなたは複雑でしょうか?
夏と秋の隙間に。
この花が咲くたびに
わたしはあなたを想うのでしょうか。
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ひまわりのような笑顔ってよく言うけれど、
キミの笑顔は例えるなら太陽みたい。
それならキミに向かって笑うボクがひまわりなのかな?
そう思うと、ほら自然と笑顔になれるよ。
うん、ボクはもう大丈夫だよ。
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花占いみたいに
花びらの数だけ
スキとキライがあれば
僕らはもっと一緒にいられたのかな?
君のスキだった花の名前すら思い出せずに
僕は独りで歩いている
キライからはじまったわけでも
キライで終わったわけでもない
スキとキライだけで
表せるモノでもないってわかってる
それでも―
花びらの数だけ
スキとキライがあれば
僕らはまだ
笑いあって居られたのかな?
名前も知らない花の前で
僕は君を思い出していた
数字とは違う方法で花びらを数える
花びらの数は、偶数だった
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永遠を誓いあったわけじゃないけれど
いつしかそう感じるようになっていた
君に伝えたい言葉はいくつかあるけれど
そのほとんどは言葉にする事ができない
肝心な事からはいつだって逃げ出してきた
このままだと君を失なうとしたなら
この想いを言葉にすることができるのだろうか
でもまずは手紙で書いちゃダメかな?
ねぇ、これは僕のはじめてのラブレター
君に綴る愛の詩
僕たちがこれからも笑いあっていられますように…
いつからか不自然なぎこちなさも薄れ
恋人らしくなってきたような気もするんだ
それでもやっぱり僕は肝心な台詞が出てこない
ねぇ、やっぱり最初は手紙じゃダメかな?
そう、これは紛れも無く僕の本心で
君に捧ぐ愛の詩
これからもずっとずっと君といられますように
今までもこれからも
僕は君を愛しています
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僕は世界で一番不幸な人間なのに
それに誰も気づいてくれない
僕はこんなに苦しんでいるのに
誰も僕を助けてはくれない
そんな僕が君と出会った
君が教えてくれたこと
それは幸せの数え方
「幸せだけを数えたら、きっと不幸の数なんてわからなくなる」
僕の数える幸せは
イコール
君と過ごした時間だから
幸せだけを数えてたら
いつの間にか
僕は世界一幸せな人間だと思えた
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イルミネーション煌めく並木道
君と過ごす何度目かの聖夜
吐く息は銀色に輝いて空へと昇る
はしゃぐ君の横顔を見ていると
僕は一人じゃないって思えるよ
もしこの枯れ木に咲いた花たちにも
花言葉があるとするなら
それはどんな言葉だと思う?
初めて二人でこの道を歩いた時に
君が僕に言った言葉を思い出しながら
僕は君に「心密かに永遠の愛を誓う」