詩人:百年草 | [投票][編集] |
まだ春と呼ぶには
少し寒すぎて
あなたの優しさに
私はただ甘えていた
薫る沈丁花
その匂いは
時に全てを忘れ去りそう
その感覚に
少しの不安を覚えても
今はただ
暖かい春を待つ
風運ぶ
甘い 甘い
春の匂いを乗せて
詩人:百年草 | [投票][編集] |
雪はいつのまにか
冷たい雨に変わって
黄昏れ濡れる自分に
少し酔っていた
突然の君の言葉に
僕はただ頷いた
二人で並んで歩いた道を
独りで歩く
見慣れた景色もなんだか違って見える
その日、
僕と君の関係は終わった
僕からはサヨナラも告げずに…
詩人:百年草 | [投票][編集] |
目と目が合うだけで
その相手が運命のヒトだと
感じる事ができたなら
この目を逸らす事など
なかったのに
手と手が触れるだけで
その相手が運命のヒトだと
感じる事ができたなら
握った手を離すことなど
なかったのに
時間と場所が離れていって
はじめて気が付いたのは
紛れもなくアナタが
ワタシの運命のヒト
…だったということ
詩人:百年草 | [投票][編集] |
僕のこの想いを
一体、何に例えればいいだろう?
君が居てくれるなら
他には何もいらない
答えは簡単なのに
一人で問題を複雑にしてる
答えの出てるこの問題の解き方を
ねぇ、誰か教えてよ
僕のこの想いを
一体、誰に伝えたらいいだろう?
直接君に伝えられたら
どんなにいいだろう
僕のこれから向かうべき道を
ねぇ、誰か教えてよ
ねぇ、誰か
ねぇ、誰か
詩人:百年草 | [投票][編集] |
窓の外に
広がる景色は
もう見えなく
なっていた
見えるのは
ただ窓を流れる滴
交わり、
一回り大きな粒となって
流れていく滴達
それを眺めながら
孤独の時間は
流れていく
一つ、
二つ、
三つ…
訳もなく
滴を数える私
その時、
窓に映る私の目から
決して交わる事のない
一粒の滴が流れた
詩人:百年草 | [投票][編集] |
花の香りが
苦手なワタシも
近くの公園に咲く
ギンモクセイの
香りだけは別だった
あの人にさよならを
告げられた時も
大切な友達と
ケンカした時も
心地良い風と共に
立ち上がる勇気をくれた
そういえばそろそろ
花の咲く季節
窓から吹く風は
少し甘い香りがした
…気がした
詩人:百年草 | [投票][編集] |
息が白く変わる程ではない。
少し肌寒い日。
繋いだあなたの左手は、
とても温かかった。
あの日のあなたの温もりは
今も私の胸の中に。
あの日と同じ温度で…。
詩人:百年草 | [投票][編集] |
愛を語るだけなら
愛を知らなくてもいい
愛を伝えたいなら
愛を知らなければならない
僕の愛のカタチは
思ってたより歪で
人に伝えるのは
ちょっと難しい
それでも愛すべき人が
いてくれたなら
僕のこの歪な愛も
いつかは丸みを帯びてくんのかな
そうだったらいいな
そうだったらいいな