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百年草の部屋  〜 新着順表示 〜


[17] 低血圧
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ワタシは早起き。

だからいつも1番に
学校に着くの。

そしていつも少し遅れてアナタはやってくる。

『おはよう。
今日も早いね。』

『おはよう。
だって、目が覚めちゃうんだもん。』

いつもの会話。

これでいつも3番目のあの子が来るまでは2人きりの時間。

アナタは窓際の席で校庭を眺めている。

ワタシはアナタを見つめている。

それだけの時間…。


明日も

ワタシは目覚まし
2つ。

2010/07/21 (Wed)

[16] 君といつまでも
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ずっと一緒に

いられるのかな?

って

君に聞いてる時点で

僕らはずっと一緒には

いられないのかもしれない

2010/07/20 (Tue)

[15] Bloody Letter
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世界中から戦争を

無くしたくて、

少女は世界中に

平和を訴える手紙を

出しました。

ある国の配達員が

その手紙で指を切りました。

その配達員は言いました。

『なにが世界平和だ』

それでもその手紙は配達されます。

血の着いた慈愛の手紙は配達されるのです。

2010/07/11 (Sun)

[14] 風の声
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舞う風は葉を揺らす。

それが音になる。

風の奏でる音色。

それは、

耳を澄ませば声になる。

僕にはその声が聞こえる。

その声はある時は

僕の名前を呼ぶ。

そしてまたある時は

君の名前を呼ぶ。


風が歌っている時もある。

それが優しい歌の時もあれば、

楽しい歌の時もある。

平和を願う声がする。

愛を誓う声がする。

雑音なんて聞こえない。

今日も僕は風の声を聞く。

2010/07/11 (Sun)

[13] 背伸びした夜
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久しぶりの
休日の夜

今日は君に
会えないから

一人きりの
コーヒータイム

砂糖もミルクも
僕にはいらない

夜空と同じ
闇色コーヒー
一口飲んで

君の笑顔を
月に並べて

僕は少しだけ
苦笑い

これを飲んだら
眠ろうか

明日になれば
また会える

星の代わりに
砂糖を浮かべて

白と混ざりて
やがて夜は明ける

君を想うと
眠れなかった

2010/05/12 (Wed)

[12] タマネギの詩
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君と僕の関係はそう

例えるならタマネギ

みたいなモンで

一枚一枚

壁を取り払って

僕らは近付けたはずなのに、

そのままのカタチで

少しずつ小さくなっていった

君と刻んだ日々を思い出して

涙流したりなんかして

今は心痛めても

いつか甘い思い出になるのかな


君と僕の関係はそう

例えるならタマネギ

みたいなモンで


君とずっと一緒に居たいけど

コレ(タマネギ)は求婚(球根)ではないらしい

2011/08/01 (Mon)

[11] 花漏れ日
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桜、花咲く道を行く

七分咲きの桜の花は

陽の光に照らされて

余計に輝いて見える

花から漏れる光なら

木漏れ日ではなくて

花漏れ日でしょうか

2010/03/28 (Sun)

[10] 布袋葵
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揺れる心は定まらず

水面に広がる布袋葵

私を惑わす二筋の風

どうか止んで

惑わさないで


けれどいつしか

揺れる心に酔いしれて

私の心は色多くなる

変わらず一色布袋葵

選べぬ自分が只愛しい

風よどうか止まないで

2010/02/12 (Fri)

[9] 未熟な詩(人)
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誰もが感動できる詩を
書こうと思ってみても

最初の一節すら

思い浮かばない私には

きっと

一生無理なんだろう。

それならせめて

最後の一節を
書き残したい。

それは決して
感動できるものでは
ないけれど

私が詩人であった
証となってくれるはず。

証を建てるには
早過ぎるかも
しれないけど。



未熟な詩人の
未熟な詩は

完成することなく

消えていくのだ。

それでも私は

『この世の全てを
愛して死にたい』


詩人とは、
この世界に綺麗事を伝える為に
いるのだから…

2009/09/27 (Sun)

[8] 醜い猫の首に咲いてる枯れた花
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いつの事だろう。

キミが初めてここに
来たのは。

勝手に付けた
格好の悪い名前で
ボクを呼ぶキミ。

毎日のように
来るから、

ボクもその名前に
慣れてしまったよ。


いつだったかな?

君の手には
小さな花。

その花を
ボクの首に
着けてくれた。

ボクは
男の子だから、
少し恥ずかし
かったよ。



いつからだろう。

キミがここに
来なくなったのは。

ボクは何度か
空に向かって
鳴いてみる。

寂しい訳じゃない。

きっと、
只 退屈なだけ。



いつからだろう。

キミに会いたいと
願うように
なったのは。

ボクは何度か
空に向かって

鳴いてみる、

泣いてみる。


いつかまた
キミがここに
来た時に、

一目でボクだと
わかるように、
首には
花をさげたまま。

ボクは何度も
空に向かって

鳴いてみる、


泣いてみる、


哭いてみる。



気付いたら
ボクの喉は、

花と一緒に、
枯れていた。

2009/09/17 (Thu)
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