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山羊の部屋


[37] 等身大のアリスへ
詩人:山羊 [投票][編集]

綺麗な目をしたウサギ
あの日の君の目だった
都会の森に迷い込んで
笑ったフリして道を探してた
魔法は無い普通の日々
寂しい顔をしながら・・
私はドコ?さ迷い歩く都会の森
隠した腕の傷は
きっと等身大のアリスだった

車窓の景色
次々に変わります
あの光りの中に
喜びも悲しみも
埋まってしまうから
だからさ迷うんだよ

闇の隙間は深すぎて
飛びこんだら戻れない

大切な事
大切な人
大切な思い出
忘れないで

さ迷うアリス
交錯するネオンの中で
闇になったつもり
心捨てたつもり

子猫を見る横顔にあの日の泣き顔

戻らないと
でも袖は隠さないと

綺麗な目をしたウサギ
あの日の等身大のアリスだった

2007/04/14 (Sat)

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