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箕喪 木陰の部屋


[9] 心の闇に捕らわれて
詩人:箕喪 木陰 [投票][得票][編集]

張り詰めたこころを抱きしめて


涙をながさまいと必死に耐える


もう皮一枚まできたことにも気づかずに


強がる私が此処にいた



ちかちかと点滅する電灯

むなしくうつる人の影


誰も通らぬこの道を
独りさびしく歩いてく


心がなんと叫ぼうと


無視してまわりにあわせてきた


「ふつう」という言葉に気を取られ
強がる自分になっていったのは


周りがうらやましく思ったから


自分は自分と思えなくなったのは


いつでも誰かと比べられ

いつも見下されてきたから


誰かの優しさにも気づかずに
ただ周りだけを気にしていた


そんな日でも

冷静な私が心にいて
      (ココ)

自分が限界にきていたことを知ったのは


あふれる涙が教えてくれたからでした


せっかく伝えてくれたことも知らん振りして


また私は歩き出す



目に浮かぶ涙を拭いて

心の重みを腕の傷にたくして



もうあふれさせないように

もう悲鳴をあげないように




強がる私が此処にいる・・・・・

2007/01/14 (Sun)

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