詩人:ヨミ | [投票][編集] |
他人の影
高架下から
みてる
殻の僕がいる
空の僕がいる
鮮明に思う
あの頃の破片
忘れかたを
知れないから
笑ったキミ
が
やってきました
懐かしい風
僕を襲う
こわしたキミと
治せない僕
もどれぬ時間
造りました
うつむく君の
涼しい顔
少しは吐き気
おさまります
いまでは何でも
ないふたり
いまの誰かを
大切に 大切に
他人のキミ
高架下から
てを,,,
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目がかすむ
夜ノ街 過ぎる景色
終電に揺らぐ
濁った景色
窓にうつった自分
睡魔に殺サレ
孤独そうな他人
みんな似ているね
降りたつホームは
耳障りな警笛渦
手をつなぐ人びと
横目に 僕
家路をただ辿る
こんな血のナイ夜
あと どれだけ
過ごすのか
子供の頃 の僕
馬鹿にして
笑ってる
僕に笑われ
僕に嫌われ
僕に怨まれ
僕は眠った
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ぼくがまだ
おさなきころ
あそんだ いえ
そこにいたあのひと。
ぼくのてをひき
あるいた せんろ
なきむしの ぼくを
なだめてくれた
いつも いつも。。。
月日がながれ
ひさしき
アナタ
あの家で
むなしく物謂わぬ
‘抜け殻’
なにもいわない
よみがえる
あのひび
とまったままの
アナタ
もう泣いても
なだめては
くれなかったね…
さよなら
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絡まった糸
屑になって
埖になって
絶望の日び
横にいる?
誰かの影を
踏んだまま
ある真夜中
やつの幸せ
祈ってみた
荒んだ鼓動
ひいていく
砕けた心骸
拾い集め…
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眠気を装う
終われぬ現実
変わらぬ現実
夢心地な
それらすべてに
あたまが重たいあたまが重たいあたまが重たいあたま が
朝ガクルよ
網膜が痛む
うわべの現実
よごれた現実
それらすべてに
睡眠剤投薬
いらない記憶
少しだけ
捨てましょう
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澄あがるはずの
空模様も
今では塵埃まき
廃色と化す
「…」だらけの
時の流れ
なにもしない
わけでなく
なにをしたいか
わからないだけで
僕のほしいもの
それはとてもとても
微かな喜び
それすら
見つけれぬ僕を
馬鹿にして
喜ぶ あなたを
馬鹿にして
喜ぶ 器用な僕は
廃色のあした
また黒く塗るのかな
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さよなら しか
聞こえない
列車に 背を…
みえない顔
見なれた横顔
いつもの横顔
あたりまえのことに
疲れたのかな
冷えきったことば
うそのことば
もとには
もどらない
他人だね
列車は過ぎさる
いない きみ
さよなら
壊れた
ままの
遮断機
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ごみ箱に棄てた
現実という名の
一枚のかみ
なんど棄てるも
僕に もどる
知らない人に
ふみつけられ
雨に
うたれ
ぐしゃぐしゃに…
きれいに延ばして
きれいにならず
また 丸めて
投げ棄てる
誰も拾って
くれやしない
尊さ
脆さ
繰り返す自問…
その紙をもつのは
自分だけ
その紙を破る
それも
自分だけだ