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ヨミの部屋  〜 投稿順表示 〜


[31] 白線
詩人:ヨミ [投票][編集]

すさんだ現実

すべての謳句は

物謂わぬ「文字」

同時に 其は

貌なき凶器


狭い狭い部屋は

いつしか密室のよう

心地悪い房処

仕切られた白線

無意味な論争

息苦しい仮の自由

コンニチワ

白線の内側は

絶望的閉塞症

2006/09/02 (Sat)

[32] コナゴナ
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夢のような
出来事なんて

そうありは
しない

いつかの苦痛が

脳裏をしめつけ

おぼえてる

今日は今日なんて

単純な日常に

笑えてたけど

其すらどうでもいい

あらゆる道徳に

不快をおぼエた


此処でみる空が

歪んでいって

模造のじぶんに

笑えなくなって

しまったよ

生き場のない

水は

消えることしか

脳がナイのか


コナゴナの空と

コナゴナの空


コナゴナ





2006/09/03 (Sun)

[33] 残響為る刻一つ
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腐敗した風が

首を撫でて

寄り道すぎた昨日

形づける

残響ありし時の流れ

予報外れの雨の中に

「ただ歩く 今日も私」を

深く刻む


わかれた日 跡を

残す悲壮感

一緒に消え失せれば

意味をなくすから


無力さを笑おう

歪んでいても

残響が綴ってく

日々の中で

……

2006/09/05 (Tue)

[34] 雨垂レ鬱時
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ゆらゆら蠢く人ゴミ

雨傘の群れの その中で

躓いた…足枷の孤独たち

気付くと余計脆くなった


寄り添って一つの傘で

手を繋ぎ 顔合わせながら

穏やかに 聴こえくる
 …『笑イ声』…

いつのまにか 雑音になった


水たまり避け

いない君のこと

繰り返し また

依存性かな

横波の雨に

過去を重ねてみて

少しだけ いま

地面を見よう


2006/09/09 (Sat)

[35] 非生産的廃棄物
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何故だか

何もかもが

鬱に思え

静かに脳内を

圧し殺し

何もかもを

消すふりをした

消すふりをした

消すふりをし……て


何か消えた  ?


2007/01/03 (Wed)

[36] 篭の蟲
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歪にくねる

日々 の樹よ

限られた実

なんでもいい

なにか

「刻んでくれ…」


窓のひびを

爪でなぞり

割れた爪を

腕にあて裂く

かれら


狭い部屋にいる

自演の孤立が

本当の自由で

与えられた広い部屋

其処にいるおまえこそ

飼い慣らされた

虫のよう

植え付けられた

悲恨の実を

かじって

生かされた

気づいていない?


土の中には

共がいるよ

2007/01/11 (Thu)

[37] 悪寒
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ねじれて

こわれた


にんげん


いびつな

しんぞう





なくして

げんじつ

てのひら


こごえた

ろうそく

したたる

たんめい


おもかげ

もやした

いかれた

できごと

2007/02/08 (Thu)

[38] 回葬
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いつかとよく似たこの夜

全てが嘘だったら

あの日もそんな譫言に

ひとり埋ずもれていた


儚いもの

まるで ずっと

在るものだと

思いこむ


いつか全て

なくしたら

今の自分が

無になるようで

塞いだ



2008/05/14 (Wed)

[39] 終怨
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変わらない心なんて

もう どこにもない

知っていたはずなのに

何故か 壊れていく


もっと ごまかせば

よかった?

感情 邪魔になった

それだけの 今

それだけの

それだけの

ために


もう 終わる


2008/05/14 (Wed)

[40] 憾声
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部屋のすみの

物音が消えていく

うるさくて

耳障りな

それが

消えていく


そして

まえと同じ



静かな部屋


なにもない

静かな…

2008/05/18 (Sun)
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