詩人:ヨミ | [投票][編集] |
すさんだ現実
すべての謳句は
物謂わぬ「文字」
同時に 其は
貌なき凶器
狭い狭い部屋は
いつしか密室のよう
心地悪い房処
仕切られた白線
無意味な論争
息苦しい仮の自由
コンニチワ
白線の内側は
絶望的閉塞症
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夢のような
出来事なんて
そうありは
しない
いつかの苦痛が
脳裏をしめつけ
おぼえてる
今日は今日なんて
単純な日常に
笑えてたけど
其すらどうでもいい
あらゆる道徳に
不快をおぼエた
此処でみる空が
歪んでいって
模造のじぶんに
笑えなくなって
しまったよ
生き場のない
水は
消えることしか
脳がナイのか
コナゴナの空と
コナゴナの空
コナゴナ
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腐敗した風が
首を撫でて
寄り道すぎた昨日
形づける
残響ありし時の流れ
予報外れの雨の中に
「ただ歩く 今日も私」を
深く刻む
わかれた日 跡を
残す悲壮感
一緒に消え失せれば
意味をなくすから
無力さを笑おう
歪んでいても
残響が綴ってく
日々の中で
……
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ゆらゆら蠢く人ゴミ
雨傘の群れの その中で
躓いた…足枷の孤独たち
気付くと余計脆くなった
寄り添って一つの傘で
手を繋ぎ 顔合わせながら
穏やかに 聴こえくる
…『笑イ声』…
いつのまにか 雑音になった
水たまり避け
いない君のこと
繰り返し また
依存性かな
横波の雨に
過去を重ねてみて
少しだけ いま
地面を見よう
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歪にくねる
日々 の樹よ
限られた実
なんでもいい
なにか
「刻んでくれ…」
窓のひびを
爪でなぞり
割れた爪を
腕にあて裂く
かれら
狭い部屋にいる
自演の孤立が
本当の自由で
与えられた広い部屋
其処にいるおまえこそ
飼い慣らされた
虫のよう
植え付けられた
悲恨の実を
かじって
生かされた
気づいていない?
土の中には
共がいるよ
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いつかとよく似たこの夜
全てが嘘だったら
あの日もそんな譫言に
ひとり埋ずもれていた
儚いもの
まるで ずっと
在るものだと
思いこむ
いつか全て
なくしたら
今の自分が
無になるようで
塞いだ
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変わらない心なんて
もう どこにもない
知っていたはずなのに
何故か 壊れていく
もっと ごまかせば
よかった?
感情 邪魔になった
それだけの 今
それだけの
それだけの
ために
もう 終わる