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ヨミの部屋  〜 投稿順表示 〜


[41] 死羽
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誰もが

過ぎ去ったものを

昔のことだと

嘲笑ったね


僕は穴が空いた

心 隠してる


…は過去に始まり

今を浸蝕しつづける

気付けば とても

埋められず

とても とても

大きな傷みを

抱え込んだ


生きた屍

2008/05/29 (Thu)

[42] 夜形
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眩暈が夜を覆う

終電前の普通列車

閑散とした駅

鞄を捨てて

何処か 遠く へ


色づく街灯り

蔑んだ目でみてる僕

わかっているのに

何故だか

全てが滑稽に思えた


これからこの景色

見るたびに心が沈んで

壊れた今日を思います


この日が夢でないかぎり

2008/05/29 (Thu)

[43] 空剥
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生きている

ただそれだけで

いらないものが増えて

消えたい

そう思うだけで

楽になれる


苛立ちは

求めるが故の

愚苦感

それが無ければ

なにもない


天に堕ちて

地を仰ぐ


空しさ

わらえ

2008/05/30 (Fri)

[44] 存罪
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ここに感情

おいておこう

何もかもを失う前に

虚しさのあまり

ここに縋る

そんな弱さを

笑っておくれ


存在価値が

わからなくなって

自分が誰かの

変わりになるのも

嫌で

それでも

確かな言葉を

もらいたい

そんな自分に

もう疲れたんだ


いつか それすら

笑いたいけど

笑えるときは

失したあと

2008/05/30 (Fri)

[45] 離憂
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離れて 歩いた

いまさら

話すことなく

灰色の空


左手の素っ気なさに

俯いた僕

あの頃の今

粉々になった


感嘆するほど

何もない自分に

気づき

心泣いた


手と手が 近すぎて

でも触れない

埋まらない

空白


知らない誰かに

戻れない

そんなこと

わかってたのに


わかりたくなかった

2008/05/31 (Sat)

[46] 嘘に塗れた
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描いたせかい

嘘になって

壁の向こうへ

消えていた

信じることが

出来なかった

何もかも

嘘にした私

最後のさよなら

いえない

笑えない

価値のない

このことば



2008/07/21 (Mon)

[47] 背中
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深く落ちゆく

背中に感情を見せず

忘れたはずの過去

思い出す今

吐きたいほど

よくある話…


他ノ誰モイナイ世界

さがしてる

寂しがりな僕

傷つけることしか

できない

利己的な僕


矛盾の絶望、めまい


目覚めたとき

叶わなかった

死するかたまり

造ることを


最期の後

無が無になる

邪魔だらけの垢

背負った僕は

選ぶ事すら

できないんだね


2008/08/04 (Mon)

[48] 未来図
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夜中に歩いた道

ひとりで虚しくなる

部屋にはいらなくなった

時間忘れた僕が在る


誰かと出会って別れてく

あたりまえの輪廻から

抜け出せないの?

何か失ってさえ

傷が痛まない僕は

何かを手にすることもない?


夢のなかに出てきたあなたは

笑い顔ではしゃいでいて

落ちてくように目覚める

笑い顔を忘れた僕


君の横で壊してく

造りかけの未来図を

2008/08/21 (Thu)

[49] 捉寂
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わずかな言葉の群れが

今も昔も邪魔で

寂しさ埋める嘘が

すべてを壊す足跡を選ぶ


ナゼ僕は言った

辛い一時逃げる為

気付かなかった

大切の意味を思い知る


失くしたモノ

また得るモノ

どちらも怖くて探せない



濁った水に

映った顔

笑顔を

歪める波紋

2008/09/28 (Sun)

[50] ゆらり
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枯れていく風の香が
痛みを響かせあい

心に色褪せた
埃まみれの風景画


くだらない日の手首は
つまらない理由で■れるよ

手記に似せた暗い手紙には
滲む 「…ごめんね」 が ある


揺れる袖を掴んで
寄り添い隠れた

過ぎし面影

疼く傷 覆って
明日泣き明日を膿む

午前苦しき刻

ゆらり裾を千切る

2009/01/11 (Sun)
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