詩人:ヨミ | [投票][編集] |
名のない花に
意思があるならば
どこか陽のあたる
居場所さがし求め
暮れゆく最期でも
歩くのだろうか
明日を求めず
今を見据えて
それでも歩くのか
過ぎ去る人群れ
踏まれないように
そっと壁寄りに
迷わないよう
息づく間もなく
ただ前を見つめ
それでも…
時が経つほど
きこえてくるよ
枯れる心の泣き声が
咲かない花もある
その意味を
わずかな犠牲に
思い知らされた
どちらも
選びきれないでいた
それでも
後悔だけは置いてきた
後ろも前もなくても
此処にある
沈まない
笑える心声が
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子供のころの
俺が今でも
この胸のなか
棲んでいるなら
いらない嘘を
壊してほしい
その弱さごと
葬るんだろ
地球の隅で
くすぶり怯え
自由の意味を
知るのはいつ?
無駄な迷走に
日々は疾走
罪負う俺には
きみの願う未来なんて
俺は創れていない、でも
きみに捧げ
今だけを伝う
優しさに飢えを感じて
卑屈になる暗い日々ならそれを越える強さを
育てたい
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遠く 滲んだ夕空
静かな風往く街並み
朱色 絵の具で飾った
きれいな景画みたいだ
捨てきれずに
あった紙屑と
思い出のメモを
捨てて
冷えきった風が
沈んだ心を
此処に呼んだなら
少しまともになれたのかな
いつからズレた?
風がなくなって
あの日の明日を
僕が壊した
先のない絵空事だと
わかってたのに
隣で笑った
いつかの未来は
ふたりじゃない
風が冷たい夜
君に
さよなら
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愛想笑いだけの眼
白濁水のようだ
心空の棄体
救えない異物
何かから逃げていく
心ない戯言から?
理由もなく沈んでく
迷うほど見えなくなる
背負った孤独を
積み木で遊ぶよう
ただ高く重ねた
握る両手に現実は
耐えた傷さえ
忘れてしまいそう
流れ逝く光に
流されぬ君
後ろからの声
振り向かず
無言のさよなら
しがらみを抱え
笑える夜はない
ただ ただ
虚しさと添い寝した
矛盾のどこかで
嘘に傾いたら
紛れたシンクの明日と
汚れた今日に躍る
笑えず
ただ
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大きな渦の
小さな流れ
先は何処でも
今は此処で
離れるヒト
寄り添うヒト
流れに逆らい
溺れるヒト
沈む誰かと
沈むヒト
沈む誰かを
沈めるヒト
救うヒト?
掬うヒト
巣食うヒト
巣食われるヒト
沈むヒト
沈まない日と
沈む日
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錆びたフェンス
凭れて眠った
夢など見なくていい
かざした虚勢に
身を溶かしながら
宙の華眺める
溜め息に身を
委ねて想う
飾らず生きる強さ
混ざらないで
黒に浮かんだ
眩い弧の華
闇が織りなした
色彩の雨
指折り見てた
空の輝き
あといくつ
数えよう
飾った空へ
留まることなく
また闇を造り
落ちていく
優しさの灰
飾らなくても
美しい
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肌触れる冷気
首を逆撫で
心ないあいつ
胸えぐる
うろたえる影
心曖昧
先立つ念い
萎む言葉
何故に揺らぐ声
震えも優しい
辿る道縋る
くだらないね
悲しみの姿を
無理に綴る
湿った文字の螺旋
狂ってほしい
風が止んだよう
ひとりだった
手元は空回り
それもいい
空気が乾くと
すっと思い出す
逆さま幸せ
絵空事みたい
穏やかな刻
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寒空重ねて杞憂を冷ました
わずかな気休めと
実のない話を上手く繋げば
まだ少し冷めていく
苛立ちを数えて失う心地に
また苛立つのだろう
街上の傍から見上げる
白に染まった空は
不満だらけの小さな僕に
優しく理解させる
下らない欺瞞で囲った
「怯え」隠したいだけの息も
明日を狭めるための弱さも
等しく優しい
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the narrow path on too quiet night.
i am inhaled into the distance somewhere.
here is a secret place hidden alone.
it settles down though nothing is given.
it seems to be able to slip out a tight husk.
And,,, it goes to erase you when awaking.
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歪む望蜀乞う
震う四肢
ぴたり付く
上は滴り
弓なる眼瞼
結わく口元
暁闇曝し
口吟ぶ
呵呵
崩潰 足 曲げ
踵枕
孤影
呵
呵
慚愧
閑
閑
閑
閑
眼
窩
触
れ
沈
む