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旅人モドキ(左利き)の部屋  〜 新着順表示 〜


[95] #0095
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

コンドルは飛んでゆく
生きぬく糧を求めて飽くまでも
たとえば地上のどこかで こぶしを交えた闘いが起こったとき
翼をひろげ滑空しながら ゆるやかに流れる大河や 鮮やかな光をはなつ湖水を眺めていたり
コンドルは越えてゆく
進みだす方角を見すえて迷わずに
たとえば意外なきっかけで まわりの信頼を裏切ったと騒がれるとき
悲しみを察知することも無く かつて原野を駆けた道筋も忘れて 飛んでゆくのだろう

2010/02/28 (Sun)

[94] #0094
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豪雨がはなはだしくばしゃばしゃふりつづけるし
ゆうべはこおりついてしまうほどの流星
なんであちらこちらからのべつまくなし
融けてどろどろになった鉱石をきらりきらりと輝かせるのか
雷や胸がぺしゃんこにつぶれるようなきらめきのはてから
明るみにでてしまったものがみるみるうちにあらわになる
あそこは炎のおどる成層圏からひゅるりひゅるりとほうりこまれた
旋律がとめどなくあふれだすとすればきみのかなでる音こそがひびきわたるからだ

2010/02/28 (Sun)

[93] #0093
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たれながしてある
きせきのせいかんなどとたわごとがあふれ
おれにいわせりゃくだらないきまりもんくだろ
ししゃやゆくえふめいしゃがいるんだから
かぞくのきもちはおいてけぼり
きみはひとごとだからくちばしれる
おんなじめにあったならとそうぞうしやがれ
でっちあげてある
あまったるいことばやたいどにふりまわされ
おれにはいきあたりばったりにおもえてむしろ
かがいしゃがかわいそうなきもするから
かねづるをむさぼってつなわたり
きみこそがみずからをだましている
それぞれのしあわせをおもいやれるひとであれ
とりつくろいである
ふざけたけっかがおもすぎていいのがれ
おれからすりゃひがいしゃのむねんさをうけとめろ
いたずらのつもりではなったら
おもいがけなくふかくつきささり
きみのじんせいにもきずあとがのこる
けっしてつぐないをもってでもいやせないとおもいしれ

2010/02/28 (Sun)

[92] #0092
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

停電なんて何日ぶりに体験しただろう
はるか海原まで漆黒が漂着するかなあ
徒然なるままに待機したら復旧したよ
やっと雨風がやみ雲底をにらみ露地へ
踏破する足音とともに路傍をさまよう
しばし心臓は恐怖におののき憂慮する
宇宙のなぞは容易く寝床であかすんだ

2010/02/28 (Sun)

[91] #0091
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雨宿りは あきらめ 行き場を失う
ふられるの 慣れてるけれど
秋風が しなやかに 髪を震わせば
とまどいを 連れて来るんだ
色恋は まきこむ 猛烈な台風かも
たえまなく 吹き荒れるから
苦痛が いつまでも 愁いの胸を裂く
たおやかに 染み透る色香と
水鏡は うそつき 裏の顔を秘める

2009/10/14 (Wed)

[90] #0090
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朝っぱらに観覧車をめざし路線バスへ飛び乗る
いつもの居場所を抜けて
大胆にもストリートから始まる物語だけを待つ
きっと会える瞬間まで
やっぱり人波の押し寄せるスクランブルに並ぶ
しばし心を落ち着かせて
なだれ込む会場ではリハーサルから目を離せず
ちょっと階上へ歩んで
ライヴの熱気を肌で感じて激しく鼓動は揺らぐ
にこやかな表情を見せて
楽しげなビートを刻めばレスポンスで競い合う
ひっぱる時まで壮快で
拍手が鳴り響いたらクライマックスに突き進む
みんなの力で盛り返して
まさかアンコールの声で誕生日を祝うから驚く
りっぱな贈り物なんで
さりげない演出に応えてエールを歌うから跳ぶ
ぴっかぴかと光り輝いて
カシオペアが夕暮れの空にきらめき胸を轟かす

2009/10/14 (Wed)

[89] #0089
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つまびけば ひびわれる
うまれかわれず うろたえて
よくわからない うずくまるだけ
なきだせば ふてくされたい
かみくだき たべるおと
たまごになれる さけぶなら
おちつきもせず からをほおばる
つぶやけば うなずくけれど
うれしそう てをかそう
劣等感
こなさなければ つかえない
おもいもよらず ふあんがおそう
なめらかな そらにうかべる
からならば つぶせない
やりとげるため つくりだす
ねむりもできず かかえこむだけ
あたためる つきやぶるまで
よろこぼう かわれそう
ひびきはじめる つまずけば

2009/10/14 (Wed)

[88] #0088
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

きみはアルパカなのかい 明け方のそらぞらしい輝きに あてを失くした忘れ草かと
騒がしい街道のうすよごれた気配がただよう きらびやかな舞台をみまもって
麗しさが満ちあふれて最高にたまらない だが加えていうなら不可欠である 洋上で歌うから
またがった終盤におどりくるう道化師たち 大洋にうかぶ酒もりを疑うことなく

2009/10/14 (Wed)

[87] #0087
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

きみの無念をはらす時だ
舟さえぶっ壊してしまえ
あんな夢など恥ずかしい
海の上でふたり揺られて
おれは沖合を眺めてたつ
雲がおおうまっ白な空に
なぜか数えきれない鳥が
群がり羽をやすめず舞う
きみは恐怖で顔をゆがめ
叫びごえを残して倒れる
おれが紅唇を虐げるのか
宵を彩り大輪の花が咲く

2009/10/14 (Wed)

[86] #0086
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

祈るならば人よ 裁きたがる者よ
裁くならば祈る者 祈りたがる人
祈るならば裁く人よ 裁き祈る者
裁くならば祈りたがる 祈る人よ
祈るならば裁きたがる人 裁く者
裁くならば祈りたがる者よ 祈る
祈る人ならば裁きたがる者よ 人
人よ祈るならば裁きたがる者よ
裁く人ならば祈りたがる者よ 人
祈るならば裁きたがる者よ 裁く
裁くならば祈りたがる人 祈る者
祈るならば裁きたがる 裁く人よ
裁くならば祈る人よ 祈り裁く者
祈るならば裁く者 裁きたがる人
裁くならば人よ 祈りたがる者よ

2009/10/14 (Wed)
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