詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
冒険とは鏡より奇異な通過点に映る太陽のユメ
あの 揺らぎ 輝く
セミの合唱団が競って響かせる旋律のざわめき
スゴい スゴすぎる
こっそり紫陽花の葉が危ないと語りかける老人
不敵に 漂う イヒ
鼻をくすぐる潮気とヤケに長く伸びた影ぼうし
満ちる前 お楽しみ
追い求める理想への道しるべは未完成で粗削り
甘い 夏の とびら
斜陽の大草原にて風切り走る汗まみれの牧童ら
ペンを握る ペンで
五線譜になぐり書きする程のほほえましい景色
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みずたまり ぱちゃん
はっぱ はらり びちゅぴ
おさんぽ ぺたぴった
かぜの におい ぺろっ
おおあめ ふりゃ ざっぴん
かみなり ごろぽうろ
ぴかっ すあし ぼちゃり
つるりん ばっしゃぱ
ぽろり なみだ ちゃぷちゃ
ぱっくり はれまの きゃらきゃ
ひだまり ぽあんぽわ
にじの てっぺん ふわり
ぺったり うつる のっぴん
ぷはっきゃ にっこり
もくり わたぐも ぷうわりか
ほらまたね しゃぽん
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はからずも垂直にぶら下がる
舌はぐるぐる描きだすらせんの カメレオンだとすれば
どんぐり眼をぎょろりと光らす
不ぞろいに色づき愛をためらう
らっぱ状の花弁を湿らすは シャンパンの如き雨季なる滴り
きらびやかな衣を着こなしながら
獲物をじっくりと見定めるころ
するりと紙一重で逃げられても バタフライを捕らえなめる才能と
わき上がる水平なくわだてを
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きみ宛の葉書さっき届いてさ つい読み通したんだよ
一通目は大陸をむすぶ 橋を渡りすすんだ物語
二通目は眠りの杯が もたらす洞察と別れの物語
三通目は湖をめぐる戦闘から 学びつつ調和へあゆむ物語
きみは今を大切に生きてる 人が好きだってつぶやき
春風のよく似合う黄昏に ふと狂詩曲を奏でるんだね
たとえ作り話の虚構だとしても 残したい言葉があるんなら
本当にいつだって信頼できる それは探し求めてた答えなのさ
感動をくるんだ胸をはずませ つづる架空に照れ隠す臆病さ
きみ宛のかおる道草を 飛ばしてみた声と行こっか
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がぶ飲みする中身はゼロのボトル缶
消防車とヘリが立て続けにやかましい
おれは黄金と名づけられた休みの空
山のすそ野へと泳ぐシラサギを見送る
つきまとう退屈をまぎらわす対処法
知る由もなく遅めのメシをほおばろう
とりあえず寝転びヒマつぶしの食後
小一時間たつと居眠りも覚めて憂うつ
わざとアホになる芸風でくぐる静寂
勢いでクリアだが全員の壁につまずく
ようやくテレビから離れむかう浜辺
祭りの盛況におれは置いてけぼりだな
まずナゲットにホットドッグも購入
舌の舞台でもタバスコ跳ねサルサ踊る
おしまいに季節をかまわず咲く花火
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高原に吹く風を 追う昆虫の行方 そっと見渡す空
かき曇る天がなぶる色の残骸よ
薫る月桂樹の葉 照り返す陽射し
竜涎香わななき酢酸に蕩けては きな臭い瓦斯にむせながら伏す
ふもと彩る花は 藪に咲いた野茨 春まっ盛りの証
わめき声で夢魔を逃れる覚醒か
りんと立つ志を 胸に宿す深呼吸
嗚咽こらえつつ息を押し殺せば なかば神経は痺れ心身むしばむ
飛び翔る雲雀が ずっと上で踊る 鮮やかさの競演
のたうち悶えた幻は酒精に因る
旅は続くならば うんと地平線の 草陰も越えた先 手探りの海淵へ
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ひたむきな練習はドラマを生み
九回裏がもはや必要なかった
きみが足をつかって稼いだり
きわどいゴロをがっちり捕ったり
四球を選べる力を大舞台で実践できた
その積み重ねが結果につながる
今度は追われる立場になるけれど
あと少しでかなわなかった願いや
もうちょっとに泣かされる園にも
はつらつと駆けるきみが笑うだろうか
期待させる技に感動しちゃったから
よもやの逆転劇に懸けながら
さざなみナインらしく浜風へと走ろう
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そこは森林公園の片隅 薄暮の天文台まで速歩き
万物の源でおれは惑うが きみの胸ゆらめく出現
もの静かでも輝かす瞳 観測会は閉幕も話が弾む
アルタイルでみえるかも ししゅんきのきらめき
みらいへのおくりもの つまりはタイムマシンだ
せいざコンパスみつめて うみをこえてみたいな
おおぐまのひしゃくに ペアをくむほしもあるよ
希望を散りばめた銀河や かに座にまつわる伝説
つめたい風が舞うころ 焦がれる想いに瞬くは狼
羅針盤いま雲間にまぎれ 羽衣が包みこむ星月夜
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あるこう
ぼうけんや
ちえをもとめ
でかい
エベレストにも
ふるえん
がらくたと
ひやかされるが
いじけず
ジョーカーを
かくせ
リリックなど
むなしく
なぜに
おどけたふりの
ピエロかい
クイズでさえ
らくえんの
しまが
とこなつだって
うそぶく
ベテランたる
わざと
キシリトールも
やみなら
ずるくうれ
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クラクション心臓をつんざく
じれったい霧雨にかすむ 高架わきで信号待ち
するする列車が頭ごしに遠のく
説明会も終了のホイッスルで どうせ疑惑がとぐろを巻くんだ
企業のメリットは考えたか
そんな皮肉さえ浮かぶ おれは高層ビルディングの近海を
漂流するあまのじゃく
ネオンの衣裳で身をつつみ 飲食店はオフィス街にすがる
おちつくかんじなんだ
ビジネスの都合上で帰還した おれの郷里はメガシティさ
田舎っぽくは全然ないが やっぱり先入観は捨てがたく
懐かしさが込みあげる
零時のミッドナイトでも たえず岸壁にうねりを寄せる波よ
いとおしくてたまらない
歩道橋にて観察に耽ったら ぬれた階段をあえて
一段飛ばしで駆け下りるのさ
にょきにょきっと竹林がたち並ぶ ちょっと寄りかかり一服しよう
アルミニウムの感触がひんやり 興奮をしずめ得るやすらぎ
サイレン騒ぐはスクランブルか