詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
おれは奇跡を信じない
涙があふれるほど感動的なシーンの陰で 幾万もの生涯が失われてしまう
災害の恐ろしさを見すごしたくないから
おれは正義を信じない
その価値観に振りまわされ 殺し合いをくり返した
歴史の虚しさを顧みずにはいられないから
きっとムダな抵抗だろうけど どうでもいい事だよと 笑いとばしたい
あるときは調子に乗ってふざけたり 身勝手なふる舞いをしても
結局は認められたい
たとえ死をもうすぐ迎えるとしても
悔やまないとキッパリ言える 道のみを歩きつづけよう
ひたむきだけど 浅はかな理想を
ずっと貫いて進むぞ
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どうして伝わらないんだ おれの言葉は空回りするだけ
たとえ自らの誤りを認めたところで 残るものは喪失感のハズなのに
好きなように生きて
幸せを探求することが わがままで非常識だと言うのか
だれだって多かれ少なかれ そんな欲望を背負って 軌道を外れてみたいんだろ
勘違いかな そんな事をいつも考えすぎて もう脳までグチャグチャして
とことん酒をあおり 憤りやくだらない苦痛を吐きだす
気がつきゃ風呂場で寝過ごした
きみの揺るがぬ初志を どうか聞かせて
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これって恋なんだろうか
朝のニュースを見ているときも 蒸し暑い午後に汗びっしょりで歩くときも
おれの頭から離れないのは
きみが精一杯の力をふりしぼって つかみとった成果と ガケっぷちでの粘りづよさ
たとえ裸の王様だとしても
恥じることは無い きみの心意気に拍手を送ろう ほれちゃったよ
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
大海原が 沈みゆく夕陽の光を受けて
ひとすじの輝く道ができる
大空には わた雲がいくつも浮かび 白と群青のコントラストをもたらし
にじんで見える水平線のかなたで交じりあう
きみが大切な何かを失っても すべてが終わるってことじゃない
かすかな希望でも きっと残っているはずなんだ
それなのに きみは世界を見捨ててしまいたくなる
世界がきみを見捨てちゃいないのにね
やがて頭上には 満天の星がひしめきあい 夏の大三角やアンタレスに
きみは心を奪われる
ほら美しいきらめきが だいじょうぶだよと 語りかけているようで
きみは元気づけられ 新たな旅路を歩むだろう
あやしげな月のたたずむ夜空に
せめて一発は でっかい花火を打ち上げてみようか
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
青春バカがここにいて ひたすら情熱を投げかける
その瞬間だけは
高鳴る胸の鼓動を抑えきれず
思いを伝えたい 表現したいという衝動に駆りたてられる
いつのまにか
日常が描かれたキャンバスをはみだして
広がってゆく風景を書きつづっている いくつかの言葉に乗せて