まず沈思黙考するおれが堤防の傍らに在りきみは乱入する形で彗星の如く現れてついさっき下りたばかりの高みへ飛び乗ろうと挑むひたすら跳び上がるも果たせずひたむきに立ち向かえばやっと助走の勢いが加わって到達するから元気も貰うその直後に迷わず舞い戻り尻尾を振る千両役者かい
[前頁] [旅人モドキ(左利き)の部屋] [次頁]