さまざまな浪を見守ってもいるんだろういわゆる腹の虫が鳴くのも聴き合ったりしてそれぞれが渡り鳥として羽を休める桟など需めながら旅に発つあっというまに遠洋も飛び越えて海岸へ着地すればいろいろと染められては織られる糸が濃淡をも響かせるけなげな声にくるまって眠気もこらえて聞き耳を立てたってきみって天才または勝負師なのかなって推測しても未知数だから
[前頁] [旅人モドキ(左利き)の部屋] [次頁]