詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
憂鬱は知らん顔して 解きはなつ疲労も気紛れだ
ぬか喜びを鎮圧する敵が 彼方へ沈む月をも射る
敗北の苦しみを耐える涙声に 響く憤怒が虚しい
やがて震えつつ英雄は叫び 嗚呼しばしの傷心よ
天空に浮かぶ暗雲など 瞳に映しては運命を呪う
ふいに轟く狂乱の 雷鳴は密かな因縁の渦をうむ
はばたく力学は 財布ごと欺いて旅客機を害する
荒んだ大海に臨み 永遠を恨み容赦せずに壊すよ
その時を熱情は焦がし 愁える底なき無限に泣く
独りうずくまる難破船でも さて上陸を望めるか
もう幻惑に充ちた流転ならば 信頼できず罵ろう
静かな最期を求め漂泊し 断崖の瀬戸際なり逝く
かの凄惨な焼け跡で 闇に金字塔を建立し果てる
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