詩人:HIRO | [投票][編集] |
貴方の姿が見えない
曇り硝子の
向こうに居るのに
貴方の姿が見えない
私のすべてで
貴方を
感じたいのに
貴方が見えない
貴方にさわれない
私は
貴方に
貴方に
伝えたい事が・・・・
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透明な鏡
素直な心だけを
写し出す
いつの頃からか
私の姿を
写していた鏡も
透明な硝子にかわり
壁を見せるだけ
私は
何も写さない
透明な鏡を
割ってしまった
もう
あの頃の私には
戻れない
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思い出すのは
凍えそうな冬
少年が 少女の
手を取って
なにかを探していた
あの時の白い雪
あれから
どれだけの
時間が過ぎただろう
強く握っていたはずの少女の手を
見失った あの時から
少年は 探している
今も あの冬の中で
見つけられなかった
幸せの場所を
ずっと少女を
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大きく
真っ白い帆に風を受け広い海へ旅に出る
錆び付いた
方位磁針を頼りに
遠い昔に
貴方が見たという
消えない虹を
見つける為に
貴方の言葉
私は空想ではないと
信じている
私は貴方と
同じ血を流す
夢追い人だから
だから
いつまでも
この海で
夢の中で
眠っていて
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たった一度の航海
幾つもの海を渡り
幾つもの嵐を越えてきた
貴方が
残した錆び付いた
方位磁針だけが
見えない道を知る
たった一つの頼りだった
貴方が見た
消えない虹は
未だ見つからないけど
私は
この風に吹かれて
いつまでも探し続ける
いつか
この方位磁針に
そして貴方に
誓ったように・・・
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空は雨
人を そして街を
包み込んでいった
こんな時間に抱かれている時
街は 人は静かに
雨音を囁いている
少しだけ 寂しげに
静かに そっと雨が上がった
そして 大きな晴れ間その瞬間
みんなが空を見上げた
大きく
はっきりと輝く虹
この虹を見ている人達の瞳の様に
虹は 輝いていた