詩人:おかだまい | [投票][編集] |
ブルーの夜が
今日もやってきて
「こんばんは」
キミの一日が
今日も始まる
誰にも気づかれずに
悲しみを繰り返して
誰も見てやしないのに
泣くことを我慢して
ただ崩れ落ちる自分を
自分自身の手で
受け止めて
ひたすら浸かっていくダウナーな世界
カラフルな春が
もうすぐやってくる
寒い冬はもう終わる
太陽の光に目を焼かれたとしても
風を浴びたい
そう思えた
そろそろ
世界が終るよ
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狂ったあたしを
誰もおかしいとは思わない
きっとどうでもよくなったんだろう
最初からどうでもいいことだったんだろう
朝まで裸で踊り明かしても
あたしはあたしから逃げられない
だけど最後まで歌い続けてくれてありがとう
目が覚めた時に
世界が終っていたら
あたしは独りで乾杯して
楽しく暮らすよ
耳に焼き付けた歌声で
死ぬまで踊るよ
今日の終りに考えることは
明日がまた来るってこと
地球は回ってるってこと
朝日を誰もがおはようと呼ぶように
宇宙の果てがあるんなら
いつかその先に行ってみたい
そんなこと
思うくらいで
夜は刻々と動き続ける
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春に咲く花が
全部赤だったら
いいな
カラフルな世界に身を沈めて
生ぬるい風に髪なびかせて
春は誰もが少し宙に浮いているのよ
ママはそう教えてくれたから
彼女は地にへばりついた自分の足を
不思議そうに眺めてた
キレイなものは好きだけど
どうしてみんなおんなじ時に咲いて
散っていくの
真冬に咲くハイビスカスは
雪に埋もれてうなだれた
冬に色づかないポインセチアは
暖炉に投げ込まれた
彼女の憂鬱な気分も
夏が来れば暑さに負けて消えていくんだろう
彼女も花達と同じで
生きているから
春を感じる
生き物だから
春になったら咲く花が
全部赤だったら
いいな
赤は
大好きな
苺の色だから
苺が食べられる春が
ずっと続けばいいな
春だから
彼女の思考回路は
停止中
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ここに居る理由なんて
わからない
キミと居る理由なんて
わからない
生きてる理由なんて
知らない
だけど終わりにはできない
どこへも行けない
一人ぼっちはこわい
それが現実
それがあたし
何もいらない
だけど
何かしなくちゃ
何かしなくちゃ
終わりたい
今日で最後の
今日でありたい
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頭の中でグルグルかけ巡る感情ってやつを
ひとつひとつ言葉にして
誰かに伝えようとしたけど
どうも
上手く
いかなくって
だからこの感情とやらを
イメージにして
一枚の絵にしてみようとしてみた
だけど
僕は
絵が下手くそだ
伝えたいこと
十分の一も
表せてないや
だけど
僕の脳みその中は
小さい
吐き出さずにしまっておいたら
すぐに
パンク寸前だ
だけど
誰かに伝える術を僕は持たない
そんな技術は持ち合わせてない
せめて
キミだけに
理解してもらえたら
僕の脳みそは
風を通して
爽快に
ゆさゆさ揺れてくれるのにな
だけど
僕は
キミにさえ伝える術を知らない
みんなもそうやって生きているのですか
だけど僕には
みんなのことなんて
どうでもいい
僕のこの感情は
この僕だけのものだから
僕は僕で
キミはキミ
僕は僕で
キミはキミ?
ねぇ誰か教えて
以心伝心の
テレパシーの方法
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意識の裏側に
忍び込む
ぶっ飛んでても
そのカタマリは
自分だからさ
ぶっ飛びたくて
今日も薬を打つ
だけど
そこで待っているのは
自分だよ
誰かじゃない
誰でもない
自分だからさ
だからもう僕は
逃げ回るのはやめた
ここにいるよ
ここにいるよ
ここにいるよ
ここにいるよ
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3分で飲み干す
3コードで天国へ
3人の人殺し
3枚のドル札は
3回目のリバースで
灰になった
血まみれで踊るあの娘に
言い聞かせたよ
ここがワンダーランドだって
それでいいんだと
僕は歌った
これが世界だって
僕は歌った
あの娘の全てが
世界をかえる
全てがあの娘を塗り替えて
あの娘が全てを塗り替えた
今日は最後の日曜日。
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赤いマニキュアが
こぼれ落ちて
赤く染まったカーペットで
涙で濡れた
ベッドじゅうに
激しいビートで
崩れ落ちた壁を
煙草のけむりで
覆ったこの部屋で
僕らは
愛し合ってた?
ねぇ聞かせて
キミの愛の意味
ねぇ聞かせて
愛の意味
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例えば
この毒素を
分解するもの
人それぞれ違うように
感じたものも
全部が違うこと
同じように分類されても
実は
全てが
ひとつひとつ
宇宙でも数えきれないくらいの
数の
気持ちが
僕らにはある
だから僕が
言葉に詰まって
何も言わなくても
キミは
何も
わかろうとなんかしないで
ただ
僕を
見ていてほしい
僕の名前すら忘れて
ただ
僕が生きていることを
感じてほしい
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丸投げした
感性は
誰にも
受け取ってもらえなかった
誰の心にも
響かなかった
だけど
彼女は
自分を信じて
自分を
失わなかった
息をひそめて
そこにいる
誰かに
もしかしたら
何か
届いたかもしれない
そう信じて
彼女は
自分から
目を
そらさなかった
だから
今も
記憶を切り取って
今を切り取って
伝え続けるよ
息をひそめて
消え入りそうな誰かに
その目に
伝え続けるよ